>>445
元スプリンターはアメリカに遠征した際、レスリングの練習に参加した事がありました。
アメリカは柔道よりもレスリングが盛んで、レベルも高い。
柔道ではいくら道衣に国旗をつけた選手たちでも、次々投げられ、フォールされていったと。
そんな中、元短距離王だけは、最重量チャンプをフォールしたんだそうです。
179センチ72キロの体で、百キロ以上の全米一を。
本人にその時のお話を伺うと、「まあレスリングは競技人口も少ないしレベルが低いからね」
考えてみれば「駆けっこ」は、競技人口が全員とさえ言えかねません。
その中で一国の学年一位になる人は、他競技とこうも運動神経がちがうものかと、驚き、呆れたものでした。
 
そして寝技の「下」は、その運動神経がどうも存分に叩き込まれるパートらしいのです。
脚の回転が速過ぎると、「上」はパス不可能になってしまいます。
速いだけじゃなく、柔軟性もすごい。
ストレッチングの稼動域、たとえば股割りなんかがぺたーと着くのは無論の事、腰や上腿を圧させてもらうと、指がずぶずぶと埋まっていくほどでした。
ここまで柔かいから、異常なバネとなり、表現されていたのでしょう。
僕も寝技はそれなりで、学生時代は七帝の有名選手と乱取後、互いの実力を認めあった事もあります。
しかし元百優勝者とやると、下から十字が速過ぎて、秒殺されちゃうんですよね・・・・
それもこれも学生時代、十数年前の話なので、晩成型の僕が今やれば、どうなるかわかりませんけど・・・・  あ、最後一行は蛇足過ぎる自己顕示ですみません。