>>432
お若いと想像もつかないでしょうけれど、90年代前半に総合格闘技のジムはありませんでした。
田舎暮らしだと遥々東京へ出なければ、そういうものは無かったのです。
その人はボクシングのジムへはかよっていました。
それもまた柔道場と同様、自流の確認のためと仰り。
影響を受け、僕も同ボクシングジムに入ったので(小学生でしたが)、その人のスパーは観ています。
ウィーヴィング等、ボクシング特有の柔かい動きは苦手と言い、事実子供の目にも遣っていませんでしたが、
カウンターをとるのが絶妙に巧く、ポンポンと速くない、重くもなさそうなパンチで次々、面白いほどダウンをとっていきました。
勿論田舎のジムなので強い人もいらっしゃらず、単にお山の大将現象を見ただけかも知れないです。
その人は普段ちょっとボール投げをしたり、野球の真似事をした際に、反射神経は普通でした。
スピードもちからも普通。
戦闘時タイミングをとるのだけが、どういうわけか人百倍秀でていたのです。
これがおそらく本当の古流なのでしょう。
僕としては見聞としての実体験があるだけに、古流または合気を知っている、獲得したと言いながら、ルールがあると弱い、ルールが無いと強いと言う人は、
古流の本質も、そして合気の本質も、外しているのではと思えてなりません。