荒巻丈はまだゲーマーだった時代、ゲーセンで知り合った人達に「俺はプロのキックボクサーだ、プロのリングで試合経験がある」と、
誰からも聞かれていないのに誇らしげに語っていたという。体格を見ただけで誰もが嘘だと確信するものの、格闘技に疎い人は
パンチドランカー的にも見える荒巻丈の風貌から信じてしまう人もいたとか。

その後、ネットで調べればすぐバレてしまう時代になってしまい、当然のように武板の格闘技経験者から色々と詳細を聞かれるようになると
「若い頃にキックボクシングをやっていた、アマチュアの試合に数試合ほど出た」
「改名前の名前で出てるし、マイナーな大会だから調べても出てこない」など
という都合のいい設定に改められた。

武板オフスレで住民を煽りに煽り、新宿スポセンのオフ会に意気揚々と参加していた頃、何年も何十年も真面目に格闘技をやってきた猛者に
果敢にもスパーリングを挑むものの、口ほどにもなく弱い事が露呈してしまい、丈(たけし)のキック経験者という設定が傾き始める。
「若い頃にキックをやっていたが、試合に出た事は無い」と即、設定を変更。前述のログがネット上に残っているので、
この辺から嘘吐き・ホラ吹きと有名になっていった。

本人の失言から改名前の本名(出生名)がバレてしまい、その名前で検索されると「母親の店の従業員から教わった」と激しくトーンダウン。
なんと、ジムに通ってすらいなかった。武板で自分は経験者だ、武道経験も豊富だと散々偉そうに講釈垂れておいてただの1回も試合してねーじゃねーか!と
もっともなツッコミを受けていた。

何故そんなにキックボクサーに拘るのか知らないが、30代も後半に差し掛かった時期にこれまでの嘘を清算するかのように元プロ選手の経営するキックジムに通い始めた。
が、酒浸りで体力も根性もない人間には軽い運動さえ出来ず、理想と現実の格差を思い知る事になる。
軽いエクササイズ程度の運動で異常なほど汗が流れ、ゲロをゲーゲー吐くので、ジムの指導員から「名前はジョーなのにゲロ道じゃねーか」と
恐ろしいほど的確なツッコミをされる。その事がトラウマになったのか知らないが、以降ジムにも通わなくなり会費未納で自然退会。

荒巻のキックボクサー設定は以降「無かった」事になった。
VIPQ2_EXTDAT: none:default:1000:512:----: EXT was configured