開港以降、多数の外国人が日本に来ていて、膨大に記録を残している。
そんなに特徴的な歩き方をしていたなら記録に残っていても良さそうなものだがね。
逆も然りで、欧米人が変わった歩き方をしていたら、それを初めて見た日本人の側にも、
「あいつらは変な歩き方をする」という著述があってよいはずだが、それも聞かない。

絵についてだが、昔の絵師はほとんど写生せず、人でも鳥でも松の木でも手本を真似て描く。
だから、実際にそうだったかの根拠としては弱い。
最近まで、漫画のキャラクターたちが走る際、極端に前傾し、顔の前に肘がくるほど腕を振り上げて描かれることが多かったが、
実際の我々はそんな走りかたはしない。
だからと言って、昔はこうやって走っていた!見ろ、絵に描かれてる!なんて言われても困る。

明治の学校で云々だが、現代はもちろんこの時代から教育は行政の一部だ。
やったこと、やろうとすることは記録に残る。ところがそれもない。

礼法や武術、飛脚のような特殊な職種にそういう所作があることは否定しないが、明治政府云々は陰謀論の世界だな。
甲野さんも「効率のいい動き方」で止めときゃいいのに、罪なことしたもんだ。