ビリヤードキューのメンテナンスについては、今は廃業したBuddy'sは完璧だった。
糸巻きやグリップ革交換にしても、古い糸巻きや革を解いた後、グリップ部分をとても丁寧に磨き上げて面出しをし、
さらに客との相談の上、薄くクリアを吹いて木の曲がりに対処し、しかる後に巻き工程に入っていた。
見えない部分にも決して手は抜かなかった。
一方、フィリピンキュー詐欺に関わっていた業者は、糸巻き交換では糸を解いた後の
キューに貼りついた接着剤の残存部分もそのままに糸を巻いた。なぜ残存接着剤を
綺麗に除去しないのか尋ねたら、「どうせ糸巻いて分からないんだからいいんだよ」
と答えた。Buddy'sとは大違いなことに私は結構驚いた。