>>167
磨耗実験に関しては、磨耗実験自体が…正直微妙です
あれって何に擦り付けるか、角度などでもピンキリですし
ダメな弱いラインでも磨耗実験ではズバ抜けた結果を出す事も簡単です

スパイダーワイヤーのフージョンという
20年以上前のコーティングPEラインの走り、それを売りにしてた商品ですが
今までで見た、使ってきた釣り糸の中でも最低最悪を極めた凄まじい物でした

比較してみれば…伝説のDUELのFUZEフロロなんて、良ラインに思えるほどです

フージョンは砂消しゴムのような分厚いゴムコーティングがされており
金属粉まで練り込んであります
つまり、攻撃して相手を削る事で自身の磨耗を少なくしようとしたようです
磨耗実験では、数値上は素晴らしい物でも
竿とリールのガイドをガリゴリ削って攻撃し、ラインとしてはクッソ弱い
飛ばない、巻くとシャリシャリ削る、
魚には見切られまくって馬鹿にされる、アタリは1/100ぐらいに激減
ルアーよりもラインに遊び始める始末
嫌がらせのような性質のラインでしたw

まぁ、あれは特殊な例としても
マトモなPEライン、メーカーは4本撚り糸、編み糸の方が根ズレ、歯ズレには強いと明記しています
太い束で粘れるのは大きいですね

でも4本の方が、断面は4本の太い軸、束になるので
何かに触れた際のアタリ方は強いんです(接触面の、そこの面の破断は早い)
でも束は太く繊維数は多いから粘れる
長所と短所で差し引きしたら、粘れる要素が残ったという感じでしょうか
(コーティング無しでの話です)

コーティングがある場合は、良くも悪くもコーティングに多くを依存します
コーティングに守られ、コーティングが剥がれても太い束なら粘れる
でもコーティングしてある分、原糸の繊維数は少なく束も細いです
コーティングの素材で支えて粘る分もあるでしょうが、やはり剥がれてしまうと弱いです
応力と負荷を分散させられなくなり、その箇所に集中します