また、AV的には2つの進化点があるのも見逃せない。

 ひとつめは、24Hzモードで駆動することで、映画のような秒24コマで製作されたコンテンツが、そのまま24コマで表示されるようになることだ。
いままでは60Hz固定だったので、24pの映像も3:2プルダウンを行なってから表示していたが、新iPad Proでは24pのまま表示される。
例えば、iTunes Storeで購入した映画の場合、ソースが24pであれば24pで再生されているようだ。
数値で確認できないので体感的なものなのだが。大きな効果だ……とは言えないが、望ましい形ではあるだろう。

 また、WWDCでの発表によれば、新iPad ProはHDRビデオにも対応しているという。
ただし、こちらはコンテンツもアプリも対応のものを用意できていないので、効果や詳細を実機で確認できていない。
しかし、配信系アプリなどでHDR対応のものが出てくれば、今まで以上に美しい映像を楽しむことができるだろう。

WWDCの基調講演より。新iPad Proのディスプレイの特徴として「HDR Video」が挙げられているが、その実力のほどはまだわからない
どちらにしろ、120Hz・60nitsの高輝度・P3準拠の高色域が相まって、10.5インチiPadのディスプレイは非常に美しいものになっている……ということは間違いない。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/1064721.html