私に天使が舞い降りた!
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7年後…18歳になったひなたはその活発さが災いして悪い友人とつるむようになる
当然受験にも身が入っておらずしまいには毎晩夜遅くまで遊びふけっていた どうやら日々の生活が上手くいっていないようだった
みやこは26歳になっていた コミュ障ながら被服製作の腕は確かでなんとか関連の職場へと就職をし
慎ましならがも穏やかに実家で暮らしていた…
そんなある日みやこは恋人ができた旨をひなたに伝えた とても信頼できる人物で結婚を前提に付き合っていて
当の恋人の家で暮らすので近々家を出るそうだ
それを告げられたひなたは声を荒らげる 「なんで!!!昔はあんなに一緒だったのに!」
「なんであたしだけこんな惨めな思いをしなきゃいけないの!!!許せない」ドサッ…
ひなたが大声を上げ立ち上がった瞬間、彼女のカバンが机から落ちて中身が散乱する
そのカバンから出てきたのは覚醒剤、コンドーム、注射針、血に染まったナイフ…等々の数年前まで
元気で明るい素直な少女だった彼女からは想像もできない代物たちだった・・・
みやこは動揺を隠せなかった 「ひなた…それは何?なんなの!! それに最近学校にも行ってないそうじゃない!それに〜」
「 う る さ い ! 」
ひなたは遮って震えながらこえを絞り出した 続けて彼女は言う
「みゃー姉を幸せなんかにさせない…」
次回 36話『みゃー姉を幸せなんかにさせない』 みやことひなたの周りで起こる幸せな楽しい日々は絶対あの瞬間あの時期だけのもの
だから嚙みしめて欲しい・・・尊い…尊い…日々を あたし…みゃー姉が深く傷ついて絶望している時の目がたまらなく好き…
みゃー姉、私にもっと悲しみと苦悩に満ちた顔を見せて…
あたしがみゃー姉の生を強く実感できる瞬間はもうそれだけなの…
ボロボロになってとても人の住む場所とは思えなくなった部屋でひなたは語る
そして重度の薬物中毒に陥ったひなたの顔色はとても青白くなっていた
みやこは虚ろな表情をしながら声を絞り出した
ごめんね…ひなた あたしもう限界… 2人で幸せになろう
みやこは虚ろな顔でそう言い放つと おもむろに台所へ向かい包丁を取り出した!
ゴミ袋などで散らかった部屋でみやこはひなたと心中する決意を決めた
無論昼間からカーテンは閉めっぱなしで薄暗い部屋では埃が舞い散っている
どうしようもないやりきれなさ どこで道を誤ったのか
これからなぶり合うだろう2人…だがお互いを見つめているみやことひなたの表情はどこか晴れ晴れしているようにも見て取れた
全くもって幸福とは何か 人が勝手に作ったものなしなど何の基準や参考になろうか
みやことひなただけに分かる命のやり取りがそこにはあった
「みゃー姉、キレイ…もっと絶望してもっと傷ついて見栄や体裁をまとった外側の皮を破ったホンモノのみゃー姉を見せて」 毎週日曜6時サザエさんの代わりに放送してくんねぇかな ハッピーハッピーフレンズ聴くたびに休日終わるロスに陥るのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています