産経新聞2023/12/4 17:06
https://www.sankei.com/article/20231204-7PVKELNLRFKR3E2KNET2Y5CGWU/

日本大アメリカンフットボール部を巡る薬物事件などを受けて4日、記者会見した日大の林真理子理事長は、事件を受けた組織の改善計画について「断固たる決意で実行し、改革に全力を注いでいく」と述べた。

日大は11月30日、「強固なムラ社会の意識が大きな原因」と分析し、法務専門知識を持つスタッフらを配置する理事長室を設けるなどの改善計画を文部科学省に提出。事件担当の沢田康広副学長と、監督する立場の酒井健夫学長の辞任、林理事長の減給50%の処分が決まっている。

また改善計画では、アメフト部の廃止方針も明記された。これについて、薬物事件の再発防止策検討委員会の委員長を努める益子俊志・スポーツ科学部長は会見で「慎重に検討し、議論を重ねて結論を出した。個人的犯罪ではなく、アメフト部の寮(の事件で)、集団的、常習的だったのではないかという結論になった」と説明した。

その上で「部員や学生の安全を担保しなければいけない安全配慮義務がある。どこで線を引くのかは難しい問題だが、アメフト部の学生や一般学生の安全を担保できないという結論になった」と指摘。「断腸の思いだが、古い体質を変えて新しい日大のスポーツを目指さなければならない」と語った。