久慈北道路7・4キロ 3月1日開通 安全・利便性向上


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国土交通省三陸国道事務所は4日、八戸市と仙台市をつなぐ三陸沿岸道路(総延長359キロ)のうち、久慈北道路(久慈市侍浜町―同市夏井町、7・4キロ)が3月1日午後3時に開通すると発表した。

急カーブや急勾配が続く坂道が回避でき、安全性や利便性が向上。来年3月末を見込む全線開通にも期待が高まる。

 侍浜IC(インターチェンジ)と久慈北ICを結ぶ。侍浜、久慈北の両ICは上り、下りともに出入り口を備えたフルIC。中間に設けられる侍浜南ICは南向きのハーフICで、八戸方向への進入、八戸方面からの退出はできない。構造物は延長497メートルの鳥谷高架橋がある。

 並行する国道45号の通称「宇津目(うづめ)坂」は計15カ所の急カーブと急勾配が連続、道路形状が一因とみられる交通事故も目立った。
久慈北道路ではカーブや急勾配の区間がないため、安全性が向上する。迅速な救急搬送にもつながり、洋野町役場種市庁舎付近から県立久慈病院までの搬送時間は33分から4分間短縮される。

 久慈北道路は2008年度に事業化、12年度に着工。18年度中の開通を目指していたが、16年8月の台風10号で地滑りが発生。開通時期を1年延期した。

 残る未開通区間は、洋野階上道路のうち階上町側の7キロが年内に先行開通。洋野IC(仮称)―侍浜IC間と、野田久慈道路(久慈IC―普代村第16地割、25キロ)が来年3月末までに開通する。