天間林道路、22年開通見通し 八戸−青森間31分短縮

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国土交通省は6日、国直轄で整備している上北自動車道(23・8キロ)3区間のうち、完成時期が未定だった天間林道路(七戸町、8・3キロ)が2022年内に開通する見通しになったと発表した。

上北道路(六戸町―東北町、7・7キロ)は13年3月、上北天間林道路(東北町―七戸町、7・8キロ)は19年3月に開通済み。
天間林道路の開通によって八戸、青森両市の主要区間が高規格道路や有料道路などの高速性に優れた幹線道で結ばれ、交流人口の拡大をはじめ物流や観光の活性化、医療体制の充実といった波及効果が期待される。

 国交省青森河川国道事務所によると、天間林道路の西側の終点は国道4号と交差する地点で、みちのく有料道路へ直進できるように整備する。

 天間林道路の開通で、八戸市庁―青森市役所間の最短所要時間は1時間32分となり、上北自動車道全体の整備前に比べて約31分短縮される。

 天間林道路の整備費は軟弱地盤への対応費が当初見込みより多く必要になったことから、340億円に増える見通し。上北道路は245億円、上北天間林道路は269億円、3区間合計は854億円に上る。

 このほか、青森市側からみちのく有料道路を進んだ際、国道4号と交差した先に延びている町道石沢・後平線は現地点より北側に付け替える。

 今回の発表を受け、三村申吾知事は「青森―八戸間の高速交通ネットワークはもとより、下北半島縦貫道路や復興道路などとの連結により、緊急時の防災ネットワークや地域間連携の強化、観光振興などへの効果の発現が大いに期待できる」とコメント。

七戸町の小又勉町長は「長年の悲願がやっと達成される。物流や高度医療をはじめ、交流人口が増えることを期待したい」と喜んだ。