死者数の多さや被災地域の広範さから、どうしても東北大震災がクローズアップされがちであるが、
阪神大震災や最近の熊本大震災のことも忘れずに、そこで私たちに投げかけられた教訓をしっかりと胸に刻んでいくべきであろう。

阪神大震災が起きるまで、「大阪は地盤が安定しているから大地震なんて来ない」と、マスコミでも平然と言っていた。
子供ながら確実な根拠を持って発言していることは少ないのではないかと疑問を思った。
東日本大震災では、30m超の津波が人の住んでいる地域に来るのだという現実を見せられた。
悪い未来を想像したくないが悪いことは起きてしまう。
悪いことを経験してしまうと忘れたいという意思と大切なことを忘れてはいけないという意思がぶつかる。
大脳が発達したが故の人間が人間としてバランスよく生きる難しさなのだと思う。

東京のど真ん中で阪神大震災・東日本大震災クラス以上の災害が起きないと、国としての防災行政は進まないと思います。
いまだに「避難所が体育館で雑魚寝、食べ物は炊き出しのおにぎりと菓子パン、飲み物は缶・ペットボトル飲料」という状態は
行政の怠慢としか表現できない。