「生命の木に基づく大アルカナ」の章の続きです。

--- ここから --- (Robert Wang, 『The QABALISTIC TAROT』First paper edition, 1987, pp. 176) ---
All bear a relationship to Binah, which is a fiery red in Atziluth.
全ては、「アツィルト界」における火のような赤である、「ビナー」に関係を持つ。
--- ここまで ---

ここは、いまいち良くわかってないのですが、まず、「ビナー」の「アツィルト界」での
色は「Crimson/深紅」であり、ここで言う「fiery red/火のような赤」、すなわち、
非常に活動的でエネルギーに満ちた様相を表しています。
その活動的なエネルギーが、「生命の木」を下り、「15:悪魔」の「小径」へと流入し、
そして「たいまつの火」に象徴される形で、下界に「春」をもたらす原動力となって
降り注いでいるということですかね。

ちなみに、「15:悪魔」に配属される「磨羯宮(やぎ座)」の起点には「冬至」があり、
この時点から太陽が復活してくるという、とても大事な日でもあります。
つまり、この「磨羯宮」から、物事がプラスに転向するということであり、それを祝って
クリスマスや新年を迎えるということでもあります。
まあ、「15:悪魔」は、見た目とは違って、色々とおめでたいカードであるわけで、その
ポジティブな原動力となっているのが、ここで言う「深紅」の「ビナー」がもたらす、
純粋な「火」のエネルギーという意味なのかもしれません。