東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言について、2016年リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(ブリヂストン)が10日、
「非常に残念だし、がっかりした。そういう発言をするような思考回路に行き着くのが、ちょっと信じられない」と厳しく断じた。
音声配信サービスで公開した。現役選手では異例の見解表明。

萩野は、多様性を訴える東京大会のポスターを初めて見た際に
「素晴らしい大会になると思った。世界がその方向を向く中で、東京大会もそういう大会にしていかないといけないと、出場を目指す1人として、意識してやっていきたいと思っていた」という。

亭主関白といった言葉など、旧態依然とした日本文化にも言及し「一概に言えないが、ご年配の方はそういう発言が多くなってしまうのかな」と述べた。
https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK31133_Q1A210C2000000/

 五輪金メダリストがこの発言に関してコメントしたのは初。萩野は「女性蔑視」のタイトルで、「正直、この件についてアスリートが発信していくのは酷だなという発言が山下JOC会長からあったとは思いますが、少し今回はお話したい」と切り出した。

 アスリートのひとりとして「多様性」を意識した東京五輪のポスターに共感し、「初めてポスターを見た時に素晴らしいなと思った」という。それだけに、森会長の発言には落胆を隠せず「そういう発言をする思考回路にいきつくところが信じられないところがあります。人間としての部分が出てきた発言だと思いますし、常日ごろから考えていらっしゃるのかなと思ってしまう」と厳しく批判した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf6a1f0403872e509fe271010359873f152d790d