そこで安西は、兄弟子に勧められて相撲協会コンプライアンス委員会の弁護士に連絡を入れる。すると弁護士は、

「“聞いていない”と言い、“協会で議題にすることもできるけどどうする?”と聞かれたので“やってほしい”と。すると同じ日に協会のコンプラ・危機管理担当理事の花籠親方が部屋に電話してきて、“協会まで来てくれ”と言われ、両国国技館内の会議室で話をすることになりました。
そこで彼は、なんとか霧の富士を穏便に辞めさせてあげたい、といった趣旨の話をしてきました。“断髪式なしで懲戒処分にすることもできるが時間がかかるかもしれない”といった具合に」