波紋は広がる一方だ。貴乃花親方が10月下旬、鳥取県警へ被害届を提出したことが判明。
相撲協会は危機管理委員会を設置し、調査に乗り出すことを決めた。春日野広報部長(元関脇・栃乃和歌)によると、
14日に伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)と貴乃花親方の双方から事情を聴取。今後も調査し、協会としての処分を検討するという。

 鳥取県警はトラブルの有無など事実関係の捜査を進めており、日馬富士ら関係者から近日中に事情を聴くとみられる。
傷害罪となれば、横綱の地位を保つことは難しい。かつて横綱・朝青龍は10年初場所中に都内の酒席で暴力事件を起こし、
結局、騒動は収まらず責任を取る形で自ら引退を申し入れている。21年ぶりに全15日間の満員御礼が確実になった九州場所にも水を差した。
各方面への影響は計り知れず、厳罰は必至。引退は避けられない状況となった。

 【暴行問題の経過】

 ▼10月25日? 鳥取巡業中の懇親会で日馬富士が貴ノ岩をビール瓶で殴打

 ▼10月末 貴乃花親方が鳥取に移動し、被害届を提出

 ▼11月5日 体調不良を訴えた貴ノ岩が福岡市内の病院に入院。同9日に退院

 ▼11月10日 九州場所初日、2日目の取組編成会議で貴ノ岩の休場が報告される

 ▼11月13日 日本相撲協会に貴ノ岩の診断書=写真=が提出される。
「脳震盪、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」

 ▼11月14日 日馬富士による暴行疑惑報道。日馬富士が謝罪し休場届を提出

https://m.sponichi.co.jp/sports/news/2017/11/15/kiji/20171115s00005000081000c.html