【横綱追放】日馬富士引退へ 貴ノ岩へ暴行認め謝罪、警察が捜査 ビール瓶と素手で20発超す殴打

 秋巡業中の10月下旬に鳥取市で幕内・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)に暴行を加えた疑惑が浮上した横綱・日馬富士(33=伊勢ケ浜部屋)が
14日、暴行の事実を認めて謝罪。その後、日本相撲協会に休場届を提出し、3日目から休場となった。
すでに被害届が提出され刑事事件化の可能性は高まっており、引退は避けられない見通しとなった。

 スポニチ本紙の報道で明らかになった横綱による暴行事件は否定しようのない事実だった。
日馬富士はこの日、福岡県太宰府市の伊勢ケ浜部屋で朝稽古後に報道陣に対応し「貴ノ岩のケガについて
貴乃花親方(元横綱)、貴乃花部屋、貴乃花部屋の後援会の関係者の皆さま、相撲協会、そしてうちの(伊勢ケ浜)部屋の親方に
大変迷惑を掛けたことを深くおわび申し上げます」と頭を下げた。

 事件は10月25日夜、鳥取市内での酒席で起きた。日馬富士が貴ノ岩の頭部をビール瓶で殴打。
倒れた相手をさらに馬乗りになって20発以上も素手で殴り続けたという。
出席者は「横綱の怒りはすさまじく、誰も止められなかった。貴ノ岩の頭からは血が凄く流れていた」と証言。
酒席には白鵬や鶴竜の両横綱も出席していた。11月13日に日本相撲協会に提出された診断書は「脳震盪、左前頭部裂傷、右外耳道炎、
右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」。激しく殴打された事実を示していた。

 日馬富士は3日目から休場を決めた。
14日、日本相撲協会に「左上腕骨内側上果炎、左尺骨神経痛で約6週間の治療を要する見込み」との診断書を提出。
それでも、初日から力なく2連敗していた理由は、ケガによるものだけではなかったことは明らかだ。