【持出厳禁】作者のキャラ萌えで駄目になった作品93
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このスレは雑談スレです、作者の創作姿勢やお気に入りキャラを叩く場ではありません
あるべき創作の形について主張する場ではありません
作者による特定キャラへの萌えが行き過ぎてしまったが故に
好きな作品のテーマが変わった、後付け設定で土台が崩壊した、ストーリーが破綻した…
そんな残念なことになってしまった作品を語り、どうしてこうなったと嘆くスレです。
スレ内お約束は>>2、よく話題に上る作品などのまとめテンプレは>>3
具体例を挙げる際には、一緒に「作者がどのキャラに萌えていると感じたか」
「それによって作品にどんな影響が出たか」も添えてください。
当スレのまとめ・wiki等は持出厳禁である為存在はしません
あるとしてもすべて「非公認」となります
次スレは>>980を踏んだ人が立てましょう。
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>>3 萌え駄目の例・頻出だがスレ違いだと判断された作品
前スレ
【持出厳禁】作者のキャラ萌えで駄目になった作品92
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/subcal/1508836038/ 同人の内容も考慮すると死にざまがもっと酷い有様にあるんだっけか
以前あった頭の切れる狡猾なアラサープレイボーイが無邪気であどけない童貞になって
ホモセックルの影響で尻穴から出血しながら主人公(男)の腕の中で死亡とか
確かその時の主人公の言葉もとてもアラサーの男にかける言葉じゃなくって萌えでこうなったというのが本気で信じられないレベル それにしても同人で未成年も読む商業のエロって普通は編集部が止めるもんじゃないの
仮に止める間もなくやられたにせよ後書きで宣伝はさすがに控えさせそうなものだが何故許したのか
同人とは縁のない読者も多いし現に自分は新刊読んでたら急に二人が馴れ馴れしくなってて驚いたよ
それで後書き見て色々調べて18禁級の同人誌の存在と内容を知ってしまった
作者がどんなに萌えてようが商業と厳密に分けて水面下でのみならまだ救われたものを まあ昔は商業の作品を同人で出す作者はぼちぼちいたよね
同じ腐なら炎の蜃気楼の作者とかもやってたし
それでも温帯は一線を越えすぎてたから伝説になってるんだろうけど 同人はあくまでも同人であって本編とは無関係っていうなら今でも割とよくある話ではある
問題はそれを本編に持ち込んできたことだ 炎の蜃気楼は途中からコバルトの方も本格的にBLに舵切ったのが違う、そうじゃない
心の準備がまだみたいな軽く騙まし討ち喰らった気分になったっけ
漫画で耐性あったから予めそっちとわかってりゃ特に問題なかったんだがね
でも相当長く続いたようだからBLになろうが受け入れる読者の方が多かったようだ
ヴァレナリも短編の過去編で示唆してた葛藤を軸に愛蔵劇にでも仕立てれば支持された可能性が微レ存…? >>690
温帯は一定のペースで安定した売り上げの本を出してくれる作家さまだったからなあ
校正による訂正の指摘(誤字脱字含む)なんて許さない、私が書いたとおり出しなさい!が通ったとかなんとか
だから同人活動に文句なんて言えないというか言わない
気分良く本を出し続けてもらうのが肝心だったんだろう >>694
> 温帯は一定のペースで安定した売り上げの本を出してくれる作家さま
冷静に考えるとこれってほんと凄いことだよな…… >>693
炎の蜃気楼は本格的にBLに舵切ったのは途中からだけどそれ以前も匂わせる描写はあったからな
あと一応最後まで主人公が主人公してたし
グインは何故か主人公が外伝に追いやられた上でのナリヌホモ劇場だった訳で
ホモ萌え自体も酷いけど正直一番酷いのは主人公の扱いだと思った 萌駄目と言われるのは基本主人公そっちのけむしろ踏み台にしてまで贔屓キャラマンセー劇場を繰り広げてるな
逆に言えばそこまでじゃないなら邪魔には思えても作品が崩壊したとまではギリ言えない扱いされる 続編シリーズのグインは問題解決走るマンになってるな
もめ事が!→そこにいつの間にやら来てた陛下
なんとなく駆けずり回らされてた名残のような気がしないでもない たしかヌエコは一応ヒロインの位置付けだったんじゃない
でも俺屍ファンは1と同じく俺の一族が最優先だからね
ヒロイン総マンセーとは最初から無理ある組み合わせだった >>696
グインと同じくらいレムスの扱いもひどかったと思う
中興の祖となるはずの王が悪霊に乗っ取られた挙句廃人となって廃王だし
最初の頃に提示された三国志的な枠組みがぶっ壊されたもんなあ 温帯作品は昔ホラー書き下ろし系とか評論ぽいのをぽつぽつ読んだだけで(そこでも息子キャラがホモバレして主ではないけどそっち描写あったりしたが)
グインサーガも好みの北欧神話ネタ使ってた外伝読んだのみだからナリスだかナリヌだかはここの話でしか知らんのだけど
その王様キャラもナリス萌えに邪魔だから抹消されたの? グインを楽しみに読んでいるおばあさんがいました
目を患って本を読めなくなったおばあさんに代わり
旦那さんがグインを読み聞かせるようになりました
けれどおばあさんは
「きっとグインの続編は出ておらず、自分を落胆させないために
旦那ががんばって物語を考えて話してくれているのだろう」
と思っていました
だって、あんなにも胸躍らせた名作があんなにもおかしな展開に
なるわけがないのですから
グインに関してはどっかで見たこの話が印象的だ
駄目になっていく過程を表現した作り話なんだろうけど
万が一実話だったりしたらと考えただけでものすごく胸が痛い レムスは当初のプロットではナリヌ様を殺すんじゃないっけ
グインは読んでないから伝聞でしかないんだけど
もしそうならナリヌ殺したくない、レムスに成長されたら困るで物語全て狂ったのカモね かもがカタカナで変換されたまま送信した恥ずかしい… >>703
レムスの王位を奪おうとして死ぬ、というのがおそらく当初のブロット
戦闘とかでなく階段から転落死という噂もあった
昔の温帯によると
印象的な死亡シーンを書くには、雑魚キャラの死は丹念に、
重要キャラの死はアッサリ描写すること、と言ってたもんよ
それが葬式準備で丸一巻だもんなあ… ようやくナリスを死なせた後もありし日の外伝を数冊書いてたぐらいだ
殺したくないは確実にあっただろうね
でもだからってその敵レムスをあそこまで小物の道化にする必要はなかったんじゃないかと
その妃アルミナと併せてキタイ侵略の悲惨さを描くというよりただ胸糞が悪くなるような貶めようだった
後書きで人気投票やってたならどのキャラにもちゃんとファンが付いてると知ってたはずなのに
といって自分が気に入ってたヴァレリウスみたいに作者に目をつけられたがゆえに改悪された例もあるし
メインで最後まで冷静に書けてたのはスカールぐらいで後はグインでさえ憎むべき淫魔と馴れ合ったりどこか変だった レムスの姉でナリスの妻のリンダが夫の亡骸を抱きかかえて「あなたをもう弟とは呼びません」と言うなんてプロット?も初期に出てたな…
ナリスには元々萌えてはいたんだろうけど
舞台でヴァレリウスがイケメン役者だったことがきっかけでヴァレリウスとナリスの関係性って良いじゃんからのカプ萌えを経てナリスへの萌えがナリス受け萌えに変質してああなったというのがどこなら引き返せたんだろうと思えて物悲しい
今で言う2.5次元てやつだったんだろうけど ナリヌのカプ相手のヴァレリウスは、浮浪児だった彼を好意で拾ってくれた恩人でずっと仕えている主人のリーナスがレムスの側近的立場で初期の頃には凡人に近いリーナスを通してレムスを実質補佐する立場だったからレムスが邪魔になってきたというのもあるんだろうな こう、プロットの話聞くと最初は凄いちゃんとまともに考えられてたんだなってのが伝わってきて
余計に何故それがこんな事に感が凄い グイン読んだことないけどここ見てるだけで初期は魅力的で読んでみたくなるし
葬式丸々とかどうしてこうなったと顔覆いたくなる 舞台ではヴァレリウスがレムスを見直す場面があったし
あの頃のプロットではヴァレリウスはレムス側につく予定だったはず 萌え駄目拗らせる前は伏線もちゃんと貼ってたみたいだし、拗らせるまえの評価見ても実力不足系ではないし
確か同人でナリヌ様のBL物描いても自分で無いわーっていう客観性も持ってたんだよね
本当萌え駄目ですべて台無しってのは伊達じゃないわ >>711
まだ10代でそれまで活発な姉の影に隠れたおとなしい子と思われていて能力未知数で実績のないレムスが人気が高く有能で実績もある20代後半のナリスと対抗していくためのキャラでもあるからメタ的もレムス側につくのが当然のキャラなんだよなあ 十年単位の連載となると客観的にはしっかり練られてる魅力的な伏線や構造も
作者本人には誰に何に影響受けた丸わかりの若気の至り、黒歴史的に感じるってのはあるのかもなぁ
そうして改めてオリジナリティ出した結果がただの改悪じゃ誰得だけど… 運命に翻弄されながらも仲が良い姉弟がいて、姉の方が野望を持つプレイボーイ策略家キャラと純愛で結ばれるけど
その後色々あって策略家が弟に殺される事で姉弟の絆に亀裂が入るってかなり燃える王道展開だよね…… あらすじとか設定見るだけでもワクワクすると言うか魅力あるよねグイン・サーガ
ファンタジーが氾濫してる今でもそう思う
温帯に何があったのかっていうのはもう萌えダメ超えて作家論になっちゃうけど
誰かちゃんとした人が研究してくれないかな なるほど大体の所は掴めた感じがする
温帯に何があったの参考になるかわからんけど>>701で書いた評論てのが多分801分析で
大半温帯の自分史的意味合いもあったのかなと今は思うんだけど
801てのは世間に居場所のない少女たちの避難所、みたいな結論だったんだよね
文中で幽遊白書のキャラの話もしてたから二十数年前の本だけどその時分でも大分古臭い考えだとは思った
温帯本人の年齢もあったのかな ここ見てるとグインサーガ途中まで面白そうなので読んでみたくなった
何巻ぐらいまでなら楽しめる? >>718
個人的には40巻かな
大体は5巻までの辺境編、16巻までのプロローグ、23巻のケイロニアでの陰謀が終わるまでで後は好み次第かな
アニメでは16巻までやってるからそれを見てもいいかも >>717
やおいが温帯にとってはそうだったんだろうね=居場所のない少女たちの避難所
不可解なのは作家として地位を得て、紆余曲折あったけど夫も子供も手に入れて
居場所を見つけたはずの温帯が何でまたやおいの世界(萌えダメ)に滑り落ちていったのか…
現実逃避が創作の原動力で、逃避する必要が無くなったから?とか? 滑り落ちたって表現はやおい自体を貶めるつもりでつかったんじゃないです
失礼しました 成功した故に自分が好きなものは読者もありがたがって当然
意見するなどもってのほかって方向に行ってしまったのかな 801観て時代によって変遷あるけど温帯の場合駄目になったのは時代についていけなかったからって
訳でもないんだよね
そこがまた残念というか 温帯の801観は古い上にニッチだけど駄目になっちゃった原因は確かにそこじゃないんだよな
仮にヴァレリウスとナリスがカップル設定でもナリスが儚げな幼女のようなお方になんかならずにちゃんと冷徹な策謀の士としてレムスと対立したりレムスにつくヴァレリウスとの頭脳派同士の対決したり(そこに愛憎とか色々混ざってきそうだけど)
ナリスが倒れて後の姉弟の決裂とか大陸の三国志展開とかそういうのを描ききれていたら駄目にはならなかった
ナリヌ様にgdgdと尺割きすぎなんだよ… さらっと調べて見たけどヴァレナリ同人誌のマルガサーガは2000年に出てるのか
グイン・サーガ本編は2000年は70〜76巻出してる
読んでた方に聞きたいんだけど2000年頃すでに本編もダメになってたの?
それとも同人出した事ではっちゃけてこれ以降とめどなくナリス萌えに走ってったのかな イナゴ二次創作者のテンプレ使い回しとは全く別なんだし
やおい観の古さと固定観念がキャラに合った新しいカップリング妄想や萌えが生まれるのを阻害したように見える >>725
読んでないけど27巻で読むのやめとけ派と
40巻まで読める派がいるな
温帯の作品は2000年代のものはつまらないというか
読むに耐えないものが殆どじゃないかな
魔界水滸伝も2部はグダグダだし というかいろいろ調べたらナリス様本編で復活してるんだね…
今書いてるのは当然温帯とは別の人だけど…どういう事なの… 初期は一般向けに練った構想を出せてても連載が長引いて大御所化していくにつれて
封印していた自分の趣味をどんどん出していくようになったのかもしれないな
ただもうそのころにはすっかり時代は変わっていて作者の価値観は
古臭くて理解されないニッチなものになってしまっていた
もう90年代と言えば戦う強いヒロインも珍しいものではなく女キャラもお飾りや恋愛専用ではなく
「恋愛が苦手な女の子でも楽しめる少女漫画や女児アニメ」もいろいろ出てきていて
BLはBLで楽しむけど別腹でGLや男女も楽しむ雑食みたいな人も増えてきてた頃だから
温帯の時代のようにBL=女憎しみたいな時代でもなくなってた寂しさもあったのかもしれない 16巻27巻40巻みたいな数字が途中という壮絶な現実
そんだけ引っ張れる技量も半端ではないがそんだけ引っ張ってから事故られた悲劇も半端ではない 最大限譲歩して40巻か
確か温帯死ぬ前に130巻まで書いてたんだよね
3分の1で終了って >>730
このスレでも以前少女漫画だけど連載当初はきちんとヒロインがいて
ヒロイン中心に話が回っていたのに人気が出て連載長期化したら
作者の趣味が前面に出てきて脇のBLカプが主役になって
ヒロインないがしろ展開って話題でたことあったよね >>729
冷血な悪役としてリメイクされてる
たぶん後継作家さんも見たかったのだろう
「本来のナリス様」を…
設定的には本人というよりよく似た「なにか」(人外)みたいだけど >>735
そうなのか…なんかだんだん読みたくなってきたよ…
温帯の残した傷跡は大きいけど功績も大きいはずだから
後継作家さんたちがうまく繋いでシェアードワールドみたいになればいいね ぼくのかんがえた最強の○○系はハイハイ同人あたりでやってろだけど
作者が本来構想していてぼくらが期待していたナリス様の再構築なら歓迎だよね
初期ナリスは設定聞いてるだけでもこれは人気出る格好いい悪役だなって思うし >>737
ナリスさまの策略のせいで死んだり酷い目に遭ったキャラのファンからは嫌われてはいたけど
それは悪役・冷徹な策略家キャラとしての勲章みたいなものだよね
でも後期の温帯は全ての人がナリヌさまを愛して褒め称えなくては
我慢できなくなっていたんだろうな 後半のお姫様ナリスとチヤホヤ優遇
知る限りナリス萌えの読者も喜ばないっつーか好きであればあるほどグイン自体から離脱していったよ
それも納得で元々のキャラやストーリーを保った上で出番や重要性が多少増すならまだしも
あれじゃ同作者の別作品で化け物に殺されて成り代わられた信長ならぬナリスもどきだ >>736
少なくとも漫画だとベルセルクには影響与えてたって聞くしね 温帯はあれだけ売れて人気があったのに今は小説絡みの話題で名前挙がるのが少ないのは
やっぱりグインでのやらかしのせいなのかなあ
昔の小説や小説の歴史(ラノベ等全ジャンル含む)とかについて語る場でも
全盛期のヒットの割に名前があまり出てこない気がする。あくまでヒットの割に、だけど >>735
ガンダムのフルフロンタルみたいな感じなんだろうか
有名なRPGでも影響を受けた作品はいろいろあるみたいだしそういう風に持っていった作者の気持ちは想像に難くないな >>741
廃れたのは単純に目にする機会が少ないせいもあるんじゃないの
本屋ばかりか図書館でもグインと伊集院もの以外はめったに見かけない
あれじゃ自主的な新規読者は望めないし古参もシリーズ物の未完の多さのせいで布教がしにくい
アニメ化でもされれば話題になるがBS2のアニメいまいちだったのかそれっきりだった 大衆作家ってその当時どんなにヒットしてもその後忘れられた作家になっちゃうこと多いんだよね
その当時を知らないと面白くないから、時代を超えてヒットするって難しい
栗本薫のミステリや青春小説も書いた時代の空気感が強くて今読むとついてけない感じだし
グイン以外のSFも大分昔に読んだけど、古いタイプのSFだなってその当時ですら思ったし
それ以外は未完だし。ミステリ何作かが最終的に生き残りそうかなあ はかなげお姫様や無垢な童女が至高という萌えの方向性もかなり古い気がするよ>栗本作品
そのせいで最初は男らしいキャラも萌えてくると必ず女性化して精神年齢も後退してくる
ゆえにその時点での推しが手に取るようにわかる副作用付きの嫌な萌え方だった
他にも著作は膨大だけどキャラも筋書きも割とパターン決まってるから好き嫌いはっきり分かれるし
作風も途中から180度変化するから更にふるいにかけられてコアなファンがあまり残ってないのも寂れた理由じゃないかな 文学史的には日本のやおい小説とヒロイックファンタジーの創始者という位置付けになるのかな
ただやおいのほうはともかくヒロイックファンタジーは代表作が未完という…
やっぱり作家として語る時未完ばかりというのは厳しいね
作家の劣化や老化(萌えダメ含む)を探る上ではこの上なく重要な人物だとは思うけど
温帯は劣化老化というより幼児退行って感じだけどね… 同じ未完ばかりの田中芳樹だけど銀英伝に関しては上手いと思ったな。
贔屓キャラであるヤンを後世の歴史家という神の視点で「民主主義を残そうとして戦火を広げた愚者」だの否定してるからあまり鼻につかない。もしヤンに対して肯定的意見ばかりだったらあの作品も駄目になってたと思うもん 田中芳樹は創竜伝と薬師寺涼子くらいしか読んでないけど、キャラが萌えとかじゃなくどんどん作者の思想スピーカーと化して脱落したわ 創竜伝の文庫版に田中芳樹と誰か(たぶんCLAMP)との対談が載ってたけど
「銀英伝はプロット通りに進めてたが創竜伝はキャラが勝手に動いてる」
というようなこと言ってたな
プロット通りに自制して進める方が向いてる人なんだと思う ヤンの死亡シーン書いている時はどうしてもダラダラ長引くから
「撃たれてから死ぬまで原稿用紙何枚」って決めたんだっけ
ここで話題になった翻訳者が死ぬ場面を延々引き延ばした例とは正反対だなと思った 温帯も田中芳樹も昔は自制出来たんだけどね
温帯は萌えで田中は思想が傾いてダメになっちゃったな そう考えるとパヤオはすごかったんだな
いろんな思想持ちの人だけどそれで作品がダメになってるわけじゃないし パヤオ萌え駄目にはなってないけど晩年の作品は正直出来が良いとは言えないような…
スレチだけど 他はともかくアルスラーンの酷さに限っては田中芳樹の思想以前の問題だと思う
主人公と対照的な貴種のヒルメスが迷走の末ついにろくな事しないまま終わったけど
あれも選良否定とかそんな大層なものじゃなく単に扱いかねて投げ出しただけに見えた
キャラ萌えの対極、作品に対する飽きと執筆意欲の萎えとでもいうか全編通してやる気のなさが伝わってきた パヤオは風立ちぬに関しては意図的に自制を(多少加減しつつ)外した感じがある
あれはパヤオが仕事に生きた自分の人生を肯定するためというか
自分自身のために作ったものだと思う
それでも主人公夫婦のやってる事はおままごとに過ぎないという描写もきっちりやってるし
奥さんに同情するとなんか後味悪い作品だけどもクリエイターとしてちゃんと踏みとどまってるよ アニメや映画は映像が美しければ許される面があるけども
小説は文章が全てだからなあ
自分は某ヒット映画で映像に感心した一方音楽で萎えた
映画は総合芸術、ってのはよく言われるが
元ネタの小説がアレでもメディアミックスが上手くいけばいいんだけどな ベルセルクの三浦建太郎との対談で
温帯はグリフィスが拷問で顔潰された事にご立腹だったとか
ガッツの方がグリフィスより女性支持があるの理解できなかったんだっけ?
女と見紛う長髪美青年が一番女性ウケするとずっと思ってたんなら
やっぱ感性が古いタイプのままの人だったんか 女と見紛う長髪美青年だけなら今でもそれなりに需要はあるよ、たぶん
ただ30過ぎてあどけないという設定が加わったら絶世の美貌の恩恵も見事に帳消し
相殺通り越してマイナスだろう 感性古いタイプだと作者としては古い耽美BL受け的なイメージだろう描写が
読者としては「面倒臭い女みたいな野郎だなコイツ」という感想になったりもするよね 温帯没後に夫の今岡氏が選出して電子書籍で出した短編集のタイトルが「手間のかかる姫君」なんだけど
表題作は10pくらいの未完の作品でさほど特筆するような出来じゃ無い
むしろこのタイトルだから選んだんじゃないかとすら思える
表紙は在りし日の温帯の写真を加工したものだし
晩年のナリス様の状況とか重ね合わせるとなかなかくるものがある
萌えにも色々あるけれど温帯はナリス様に自己投影していたんだろうか 女と見紛う長髪美青年は今でも十分需要のある要素だと思うけどそれだけで人気が取れるわけじゃないからなあ
キャラを構成する要素ひとつだけで人気トップになるなら作家はキャラ作りで苦労しない 今の時代は言ってしょせん「それなりに」レベルだからな
いろんな人気属性がある中での一つの選択肢程度だし一番人気の属性とは言い難い
っていうか昔ならその属性の男キャラだったのが
今は誰ともノーフラグなかっこいいイケメンの女性キャラとして作られることが多くて
女は恋愛が好きな守られる弱い存在って温帯の時代とは根本が違いそう 公言してたよ>ナリス様に自己投影
旦那がヴァレでついでにまかすこの涼でもあると聞いて非常にげんなりした 伊集院大介のモデルがさだまさしと今岡氏だというのは知っていたけどヴァレリウスも涼もなのか…
なんというかもう…なんも言えねぇ… 周囲の現実の友人知人家族を創作キャラクターのモデルにするって
普通はリアリティーと現実に起因してるからこそ起こり得る意外性を出すため
要は話を面白くし読者を楽しませる手段に過ぎない筈なんだけどそこまで行くと完全な同人的自己満足だね
もっと言うと幸せな私だけを見ろというかさ
かつてナリスと並んで萌え駄目殿堂入りしてたPAPUWAのリキッドはちょっと特殊で
関連スレの推測に過ぎないけど(作者の柴田自身が公言した事はない)離婚した元夫がモデルだったのではと言われてたんだよな
リキッドの一番の相手役指定というか急に執着するようになった上司が酒飲みなどの柴田と共通する特徴から柴田の男化アバターにされてて
リキッドは元々の設定が好戦的なヤンキーだったのが(外見も如何にも)完全な聖女キャラ=ステレオタイプのお姫様キャラになってた
温帯のケースと逆転現象起こってるのは柴田が結婚に失敗した埋め合わせ的な意味もあったからかなぁ >>757
風立ちぬは雑想ノート等アニメじゃない方の作品を知ってる人からはいつもの宮崎作品って扱いだった
漫画版だと菜穂子が「あの人からの手紙の内容はいつも飛行機の事ばかりでつまらない」みたいに考えてるシーンあるし
あんな状況でキャラがどう考えるか分かった上でああ作ったと思うと思想云々はともかく萌え駄目ではないな ナリスはナリヌ化する前の冷徹悪役キャラは普通に女性人気あったんだし、温帯もそれを理解した上で
書いてたんだから単純な感性の古さだけの問題じゃないのがな
単体萌えとBL萌え(+自己投影)の間の溝の深さにびびるわ… 感性の古さって王道や正統派好みと割合近い所に位置するのではないか
萌えありきもうまく作用すれば取っ付きやすい敷居の低さに通じる
だからギリギリ踏み止まれてる内は大衆性たっぷりでベストセラー作家にもなれた
それが何かの弾みでバランス失って境界線上転げ落ちると古くさい萌え駄目の出来上がり 黒髪の長髪ってまんま温帯だよね
以前温帯本人が自分の長髪についていろいろ書いてたの読んだことあるわ 自己投影先をか弱い姫にしてひたすら守られたいって時点でなんかもう言い知れない古臭さを感じる
今は一周したから「守られヒロインもそれはそれで」的なレベルでなら復権もしたけど 寝たきりの守られキャラになったのは作者の病気が影響してるだろう
作家も人間だから個人的な思いが作品に響くのは仕方ないけど
最初期は実は仮病?で突如復活するんではないかと期待してたけどなあ 仮病ではないけど少しずつ回復に向かっていた
なんか「急に熱が出て悪化した」みたいなことになった記憶 乳癌の後膵臓癌を発症してそれで亡くなってしまったんだよね
膵臓癌は進行が早いから…
最初の乳癌の闘病記では手術後食欲も旺盛ですぐ元気になると思ったんだけどな
長生きしてくれたらいつか作家として我に帰るような時がきただろうか 寝たきりの守られキャラや兄(姉)よりすぐれた弟なぞ存在しねぇ!!は
生まれつきの難病だった温帯の実弟の影響という声もある
言われてみればパロの双子以外にもナリスとマリウスの兄弟やオクタヴィアとシルヴィア姉妹
アムネリスとミアイルなど悉く上が下より優秀設定なんだよね
他にも初婚や初恋は必ず破れて2回目が真実の愛も温帯の結婚の経緯と重なったり
萌え以外にも自分自身の感情や人生をそのまま創作に反映させるタイプだったようだ >>777
自分自身の感情や人生を~
だとすると夫や息子やファンに囲まれた晩年の温帯が書くナリス様=温帯の自己投影が
ああなったのは当然の成り行きだったのかもね
ひたすら愛され守られ褒め称えられ…
劣化とか老化とか萌えダメというよりはそういう性質の人だったと
作家としてはともかく一人の女性としては幸せだったんじゃないかな >>748
よくもまあ最悪中の最悪な二つだけ選び取るとは有る意味すごいな。
さあ銀英伝とマヴァール年代記を読むのだ。
>>756
単純に老いたのと本人がやりたかったのは純粋に思想を語る、竜堂兄弟さえ出てこない創竜伝でそれは確実にこけるからやらせてもらえないのが執筆自体に乗り気じゃないんだろ。 自分のコンプレックスが作風に影響する作家は結構いるよね
同じ萌え駄目作家の柴田もそれ
ただそれを作品にうまく落とし込んで面白ければいいんだけどね、萌えで変貌してしまうのは本当に悲しい事だ >>779
思想が語りたいならエッセイでも書けば良いのにな 薬師寺涼子、最初は結構好きだったんだ…完全無欠のリナインバースって感じで
でもだんだん思想が鼻につきだして、当時の都知事っぽい政治家が悪役だった話で脱落
あれから読んでないし続刊も追ってないけど、もっと酷くなってるの? 創竜伝て最初の頃は周りで人気あったけどそんなに酷い作品なの?ほぼ同時期に書いてた銀英伝外伝3、4巻、マヴァール、七都市物語は物凄く良かったからちょっと想像できない。 設定が中二だからラノベ感覚で中高生のとき読んでた
4巻位で脱落したけど
作者の思想を正当化させるために対立者を無能にする手法の幼稚さは子どもでも分かる あんまり対立者を幼稚にしていくとその部分でドラマが盛り上がらなくなるんだけどね…
殴ってすっきりするサンドバックならそれでいいんだけど 争いは同じレベルの者同士でしか発生しないなんて言うし
敵をお馬鹿にしすぎると主人公も連動してお馬鹿に見えてくる事はある >>784
思想うんぬんは兎も角、田中芳樹作品で敵が無能化するのってよくあることだと思うw
てことは銀英伝とか七都市を楽しめた人なら作者のしょうもない思想の垂れ流しを我慢すればそこまで苦痛ではないのかな? 創竜伝はとにかくなっちゃんが嫌いで脱落した。
美人ななだけのなっちゃんが主人公の薬師寺涼子も2,3冊読んで脱落した。
思想よりなっちゃんの無駄な暴走で尺取るのが嫌だ。思想部分は読み飛ばしてもたいしたことないが
なっちゃん読み飛ばすとストーリーわからなくなるし。せめてメインストーリーに絡ませないで欲しかった
最初から主人公の薬師寺涼子は合わない作品としてすぐ諦めたけどさ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています