二つに分裂していたリーグを統一して昨年9月に開幕したプロバスケットボールリーグのBリーグ。
今年2月のある試合で、試合終了後に負けたホームチームのブースター(ファン)が相手チームの主力選手を呼んで、殴る素振りをする不適切な行為があったことがニュースになった。
このブースターは後に球団から無期限でチームやチアが参加する試合やイベントへの立ち入りを禁じられたわけだが、
チームの他のブースターはこのブースターを擁護する声が少なくない。
「負けたからってあんなことをするのはみっともないかもしれないけど、(被害を受けた相手チームの主力選手)Kも札付きの選手だからね」(負けたホームチームの他のブースター)

このK選手は協会トップのリーグのスーパーリーグ時代から活躍するベテラン選手で、Bリーグ発足の今季に久々に地元に本拠地のあるチームに戻ってきたのである。
「K選手自身は決して性格が悪いわけではありませんが、彼の出身高校は顧問教諭の体罰指導が問題になり、ついには自殺者まで出たんです。
教諭は懲戒免職になりましたが、K選手はこの教諭に絶大な信頼を寄せており、自殺した部員を非難する発言をしたんです。
ホームチームのブースターは彼が体罰教師の手先だと思って、あのような行為をしたのではないでしょうか」(ホームチームに近いスポーツライター)
その一方でホームチームのブースターはマナーが悪いという声もある。
「あのチームのファンは平気で汚いヤジを飛ばしたり、酷いときは相手チームのファンと小競り合いになったり、警察沙汰も日常茶飯事なんです。
チームはかつて協会リーグにいたんですが、独立プロリーグを立ち上げてそっちに行ってからは、年輩の人まで加わってきてますます凶暴化してきた。
Iという選手が今そのチームに所属してるんですが、特に独立プロリーグにいた頃はこの選手も度々脅されていたそうです」(ホームチームのブースターを知るある観客)