光の分身を創り出す
 仙道には、出神の法という技法が有ります。これは、気を固めて陽神と呼ばれる分身を創り、それに意識を移し体外離脱をする技法です。
伝統的な仙道の方法なら、まず、小周天、大周天を経て、煉丹(小薬、大薬)を発生させ、それを元にして陽神を創り出していかなければならず、大変な時間と手間がかかります。
この間に集めるエネルギーと瞑想する時間たるや大変な物で、一日、八時間くらいは座りっぱなしで、数年間(これでも早い方)かかる程です。
 昔のように暇な時代ならともかく、現代のように忙しい時代に、これほどの時間とエネルギーをかけられる人は多くはありません。
 これから紹介しますのは、符咒の円光法、仙道の外部集中法(意識を集中する対象を体の外に置く方法)、さらにはチベット密教の分身作成法にヒントを得て開発された訓練法で、
最も簡単に陽神(光の分身)が創り出せる効果的な方法です。
 まず、これから始めていって、やがてはたくさんの分身づくりにまで挑戦していって下さい。
■スーパービジョンで光の分身を創り出す
@これは閉眼法でやっても開眼法のどちらでも構いませんので、やりやすい方で行います。
 何も無い壁に対して数メートル離れて座ります。開眼法の場合、オーラ視の時のように壁に無地の紙や布を貼ります。
A次いで、閉眼法なら瞼の裏、開眼法なら壁などの上に、光の輝きを出現させます。これは円形あるいは不定形などで良く、まだ、特定の形は必要ありません。
B最初の頃は薄くて微かなので、これに意識を集中して、どんどん輝かせていきます。
 コツとしては、閉眼法の場合、自分の気(生体エネルギー)を丹田(下腹部)、あるいは組んでいる両脚の間に集中させていきます。
 開眼法の場合は、自分の体からロープ状、あるいは棒状のオーラをスルスルと伸ばして、壁の所にある光に自分の気を注ぐようにします。
あるいは、周囲の空間から自然界の気を、この光に注ぐようにしても良い。
C毎日これを続けていって、その輝きが強くなり安定(一時間以上消えない)してきたら、意識でこの光を細長くし、まず、頭と胴を形成します。
次いで腕と脚を、その胴から派生させていきます。
 ▲注意・・・・・・この分身の基本的な形、つまり、頭、胴、腕、脚の四つが出来た人は、すぐにその先に進まず、完全に安定するまで意識の集中を続けていきます。
完全に安定した状態とは、いついかなる時に訓練に入っても、すぐにこれが、全て揃った姿で出てくる状態を指します。
Dここまできたら、今度は分身の性別(男、女)、年齢などをはっきりさせ、顔、手、足などの細部を意識で創り上げていきます。
 例えば、自分とそっくりそのままの分身(仙道の陽神や魔術の星気体投射はこのタイプ)を創ろうと思う人は、これを自分と全く同じ形にしていくと良い。
Eこれが出来上がったら、さらにその姿を安定させていき、十分に完成した所で、意識を使い動かしていきます。
例えば、立たせたり、座らせたり、あるいは歩かせたりと、様々にコントロールしていきます。
F最後に、この分身が決して壊れない様になったら、これを使って遥かに離れた所に行かせ、情報をキャッチしたり、他人に宛てたメッセージを持っていかせたりします。
 これが自分の複製なら、それに自分の意識を乗せて、様々な所へ行ってみるのも良い。
なにしろこれを使えば、現実の場所だけでなく、生身の人間には入れない未知の領域にも、自由に入って行く事も出来ます。
 なお、この訓練は、夢見術(夢のコントロール法)とも密接な関係があり、両方を併用していくと夢の物質化などはひとりでに完成していきます。