変化・変身の夢
 これは夢の中に出てきた景色、人、品物などを意識でもって自分の望みの物に変えたり、あるいは消したり、浮き上らせたりといった事をする訓練です。
普通は自分の想念だけでこれら全てをしますが、それだけでは初めての人には中々やれませんので、次の様な補助的訓練を用います。
 先ず、魔法あるいは各種呪術の修行法が載っている本を手に入れ、使用する道具の形状、呪文、行なうプロセス、発生する状態などを細かく記憶していきます。
こうしておいて夢(どんな夢でも良い)を見たら、先ずそれが夢の中である事を自覚し、実際の作法に基づいてその呪術をとり行なっていきます。
夢の中だから容易にやれるし、光景も誇張された物凄い物として出てきます。これが出来たらその術を使って夢の中の物を変身させたり、消したり浮かしたりします。
もちろん、自分自身をその対象としても良い。
 要は夢の中で自分を仙人、あるいは魔法使いや呪術師にしてしまうのです。

分身の夢
 これは、夢の中で自分の人生の手助けとなる分身を創り出すテクニックです。もちろん上の方法を用いても良いが、ここではそれ以外の方法を紹介します。
先ず夢の中に出てきてもらいたい人物の特徴、能力、振る舞いなどを心の中に毎日毎日強く描いていきます。
 やがて夢の中にそれらしきイメージの人が出てくる様になったらその中でも更にそのイメージを強めるという事をしていきます。
こうしていくと、最後にはいつも同じ姿をした分身(もちろん他人の姿をとる)が出てくる様になります。
スティーヴンソンが言っている彼の小説を創る手助けをしてくれた<小人たち>とか、ユングの側に常に出てきた賢人フィレモンとか言う人物たちは、こうした分身の事なのです。
夢による予言、啓示といった物に興味のある人は、彼らの様に、夢に出てくる分身に教えをこうと良い。
もちろん、この方法を使って、夢の世界でともに楽しむ自分の理想の異性、友人といった物を創り上げても良い。
 心理学者に言わせると夢の中に出てくる人は全て自分の分身なのだそうです。