【終滅(ネクロノン)】
 あまたの時層に長い年月の間積み重なり凝縮された膨大な「悪意と負性質のエネルギー」。
 層造律(時の糸、宇宙の元素)を崩壊させ、神と命の因果を無に帰す力。
 集中豪無作中ではパルージアの慟哭に共鳴して集まりだし、集中豪無に力を与えた。
 その際集まった終滅によりミューテリオンは神殿ごと崩壊している。

 要約すると、高位の神々でもどうしようもできない、一種の命のパワーの集まりの暴走。
 深層の神にとっては特別に効き目がある毒のようなもの。何故かを出来るだけ分かりやすく説明すると、
 まずこの世界の神とは心を持たない永遠の存在である。なぜなら神は時間という概念を超越してる、時間が流れていない存在。
 過去の再現映像が現実世界の人物と会話したりする、など神が時間に捕らわれない存在であることははっきり示されている。
(作中でデミアン、フシール、パルージアなど違う時代にいる人物とバオラムハバは会話している)
 しかし終滅による侵食は時間が無い存在に時間という概念を無理やりに与え、神に心を生じさせる。
 それによって時間を超越してる存在であるはずの神が、命と同等の存在まで落とされ永遠が崩れる。

 もっとも、そのものが持つパワーも非常に強大で、集中すれば深層以下の重層多元宇宙、
 つまりビックリマン世界における彼方以下の世界を全て破壊できるとシャーマンカーンなどに言われている。 
 また時層空間にて多元宇宙層がつぶれないよう結界を張っていたマリア(源層クラスの神)を一撃で結界ごと破壊し致命傷を与え、
 深層と時層空間にいた五造大神を消滅寸前まで追い込み、深層最高神であるバオラム・ハバさえも深層ごと
 完全に消滅に追い込んだ。
 作中では最大で重層宇宙全域にまで広まり、世界の空を雲のように覆い尽くしていた。

 彼方クラスの存在には全く通じず。混沌自体にも影響がない。
 ジョーカード(混沌)と、混沌に寄生し不滅の存在となったデビル(カオスデビル)は、
 発生した終滅をなぜか自由に使うことができる。

 世界観相応の全能の神であるバオラム・ハバを殺したので全能殺しの効果もある。

【集中豪無】
 ものの本によれば「次元、空間を問わず突発的に出現してはその時層に壊滅的な打撃をあたえ、すぐに消えてしまう怪現象」だとか。
 正体はまったく不明だが放っておけば宇宙の溶爆を招くことも。

 その正体は、神と命の境界線であるミューテリオンの海に、終滅の宿ったもの。
 慈帝妃パルージアという一人の悪魔が、ミューテリオンにて命から神に転生する際に怒りやら憎しみといった
 心を捨てたが(前述の通り神は心を持たないから)、その心にあった迷いがあらゆる悪意の集まりである終滅を呼び寄せた。
 深層の神々でさえどうにもできず、命たちに解決を託すことに。