【時の糸】
 「層造律」という元素で構成されているもの。宇宙を編み上げている元素。
 彼方は時の糸を自在に操ることよって、深層及びそれ以下の世界を造り上げている。
 概念的なもので基本的に視認はできないが、「アラクネの谷」や深層の名残りのある遺跡など、
 新表層でも極一部の場所では形をなしている。これが無数に絡み合い、お互いにその「ゆらぎ」を受けたりする。
 時の糸は、命の歩み方によって変えることもできる。

 ガヴォードは深層無時バオラム・ハバから祈りの末に「層造律」を与えられており、
 バオラム・ハバや彼方同様遥か過去に深層以下に幾多の宇宙造り上げ、命の力を
 天使の力「理力」と悪魔の力「魔力」へとそれぞれに分け、開拓している(シール裏、バオラム、ジョーカードなどに言われている)。
 (シール裏原文:「理力」と「魔力」を開拓せしもの、その名は「ヒト」)。
 この場合の「層造律」とはいわゆる「任意全能アイテム」であり、
 五造大神(深層下位クラス)程度の神ならば自在に運命を操り、存在をめちゃくちゃに狂わせて
 世界から末梢することも可能(冥王アズール、五造対大神の時の神の使いであるグリニッジ神官などに言われている)。

 また、深層の最高神バオラム・ハバは、層造律を生み出し扱える設定全能であるため、
 設定全能+任意全能で世界観相応
 (四次多元+一次多元+4α+単一宇宙×2+α+無限連次多元+(四次多元+一次多元+4α+単一宇宙×2+α+無限連次多元))の常時全能となる。

【ミューテリオン】
 ミューテリオンとは時の糸のはるけき過去と未来の彼方より、現在に宇宙生成の点と線まじわる場。
 すべての祈り、すべての願い、すべての神と命の元素がここに流れ、時に遣わされ伝わりゆく場。
 全ての層宇宙に命と心生み出さんとする元素体が溶け合って宇宙の誕生を待っている。
 幾多の層がここより生まれ出て、無限の層に重なっていった「宇宙が育まれる場所」。原文は上述参照。

 深層の無時バオラム・ハバの支配する領域でもあるためか、時間そのものがない。
 祈りを受け、時の糸の集まりによって誕生した宇宙には時間が与えられ、歴史が刻まれてゆく。
 それまで溶け合った宇宙はただ長い無を過ごしていく。

 ちなみに混沌(ジョーカード)は宇宙創世時(=深層が出来た頃)にはもう存在していて深層より歴史が古い、
 ということが分かっているので、ミューテリオンが生み出す宇宙は深層以下の世界であるらしいことが推測できる。

 また、時の糸を構成する「層造律」というものを操れる「ヒト・ガヴォード」は、
 このミューテリオンとは無関係に深層以下に宇宙を自在に生み出し、思ったように開拓していた。