http://www.computerworld.jp/topics/614/205221

 米国Appleは10月16日、第1世代のiPadデザイン、3Dリモートコントロール・システム、iTunesのユーザー・インターフェイス(UI)や
複数のカメラ関連技術など、32件の特許を新たに取得した。

 今回取得した特許のひとつに「携帯ディスプレイ端末の装飾的デザイン」がある。2010年1月に申請されたこの項目は最初に発表
された第1世代のiPadを示すものだ。この特許を取得したことは、現在世界中で続いている韓国Samsungとの特許紛争で、Samsung
をさらに追求する“ツール”になる可能性もある。

 またAppleは、2D/3Dのリモート・コントロールシステム技術の特許を取得した。Appleの特許情報サイト「Patently Apple」によると、
第1・第2の直行軸(X軸/Y軸)を使ってリモコンが指す絶対位置を検出できるほか、さらに第3の軸(Z軸)によるリモコンの絶対位置を
利用し、画像を部分的に拡大/縮小できるという。将来の「Apple TV」または開発の可能性がうわさされる同社製のスマートTVなどに
は、「3D リモコン」が採用されるかもしれない。

 さらにiTunesアプリケーションのUIおよび、楽曲/アプリ配信システムに関する特許も認可された。項目名には「ブラウジング、検索
およびメディア項目を表示するグラフィカル・ユーザー・インターフェイス」と表記されている。

 2011年8月に申請された「カバー付きの電子デバイス」は、iPhoneのデザインに関する特許だ。

 他にも、カメラのフォーカス機能やイメージ・センサーに関する技術など、複数のカメラ関連の特許、またNFC(近距離無線通信)技
術や位置情報サービス関連の技術も含まれる。取得した32件の特許の一覧はこのサイトで閲覧できる。