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 米国Appleの最高経営責任者(CEO)のティム・クック(Tim Cook)氏は、iPhone 5を発表した記者会見(関連記事)で、アップルの
数々の製品がもたらした様々な実績について説明した。

 まず説明したのがiOS搭載デバイスについてだ。最初のiPhoneを発売した2007年以降のiOS搭載デバイスの販売は、4億台を超
えたという。iOS搭載機器の成功についてクック氏は「誰も予想できなった成果だ」と自信を示した。

 クック氏はさらに2010年にタブレット市場に参入して以来、iPadの累計販売台数は8,400万台に達したことも報告した。さらにその
うち1,700万台は今年の第3四半期のみで販売したという。

 また、タブレット市場でiPadは68%のシェアを獲得している一方で、タブレットからのウェブ・トラフィックの91%をiPadが保有してい
ることを説明。「他のタブレットが何をしているのかわからないが、それらは倉庫や店頭、誰かの引き出しの中で眠っているに違いな
い」(クック氏)

 iPadは、企業向けでも驚くべき成功を収めているとクック氏は強調する。フォーチュンのトップ500社のうち、94%がiPadをすでに利
用および利用に向けたテストをしているという。そして多くの企業はカスタム・アプリを開発して利用していることを説明した。

 またiPadとiPhoneの成功に大きく寄与してきたApp Storeだが「最近、ついに75万番目となるアプリの認証を行った」とクック氏は述
べる。さらに、それらのうち25万はiPad用に作られたもので、iOSのユーザーは平均で100以上のアプリを利用していると説明。アプ
リ開発者の関心やユーザーの利用率の高さについて強調した。

 クック氏はiOS以外の製品ラインの強さについても説明した。6月に発表されたMac用の最新のOSであるMountain Lion(関連記事)
は、過去のMac用OSの中で最速のペースで、ダウンロードされており、ダウンロード回数は700万以上に達しているという。

 さらに新しいMacBook Pro Retinaディスプレイモデル(関連記事)は、MacがPC市場で27%のシェアを獲得する後押しとなっている
と説明。全体的にMacは、Windows PCよりも大きな割合で成長を続けており、今年末までのWindows PCの売上額が前年比2%成長
であるのに対し、Macは15%成長になるだろうと強調した。