http://gigazine.net/news/20110623_apple_multi_touch_patent/

Appleが2007年に初代iPhoneをリリースした際、マルチタッチを駆使した革新的なインターフェースを提供したことは世界に大きな
インパクトを与えましたが、マルチタッチインターフェースに関する広範な特許を取得したことが明らかになりました。

今回の特許取得により、AppleはAndroidやWindows Phoneといった競合する他陣営を含む、あらゆるタッチ製品を手がけるメー
カーなどに対して優位に立ったということになります。

Appleに関する話題を扱う大手情報サイト「Macworld」によると、Appleが2007年に出願したマルチタッチインターフェースの基本的
な動作に関する特許を取得したそうです。この特許は2007年12月19日に出願されたもので、タッチスクリーン上でのジェスチャー
操作などをカバー。

今回の特許取得について、特許問題に詳しい評論家Florian Muller氏はAppleが革新性を認められて取得した特許の範囲は「非常
に広範である」とした上で、潜在的な競争者に対して、Appleに大きな法律的保護を与えられるとしており、仮にライバル会社が異な
る科学技術を用いたアプローチでマルチタッチインターフェースと同様のものを実現したとしても、Appleの特許に抵触する可能性
があると見込んでいます。

また、Muller氏はAppleがGoogleやマイクロソフトといった競合相手に対して高い特許使用料を請求することで圧力をかけることや、
他社が特許を持つ技術が必要になった場合、クロスライセンスという形でAppleに提供させることなども理論的に可能であると言及。
非常に大きな力を得ることとなったAppleが今後、どのような行動に出るのかという点に注目が集まりそうです。