>>324
「人形なんだから呼吸しねえだろうがクソミドリィ!」
デュードは翠星石の腹に釘バットの先端を押し付けた。
「っぐええ!そ、そんなに押すと、裂ける!貫通するですぅ!」
「知るか!腹ドテッ腹に風穴開けてやるぜぇ!」
「あああぁぁぁぁあああ!!」
デュードは釘バットにめい一杯力を入れると、グシャっという音とともに翠星石の腹を貫通した。
「へっへっへ!このままガソリン撒いて焼けば、文字通り『人形焼』ができるぜ。ヒャッハッハッハ!」
つまらない冗談を混ぜながら大声で笑うデュード。
「うう、どうしてこんな酷いことばかり・・・」
涙を流す翠星石。
「酷い?俺の瞑れた目に比べりゃ軽い軽い。自分だけ不幸だと思っちゃ困るぜ翠星石ぃ」
デュードは翠星石の腹からバットを引き抜く。彼女の腹にはポッカリと穴が空いてた。
「それにしてもお前・・・この世界で如雨露使ったってことは誰かと契約しやがったな?」
「え?し、してないですぅ!翠星石は契約なんてしてないですぅ!」
慌てる翠星石。だがデュードには嘘だということは簡単に見破ることができる。
「俺に生活費払わせるくせによぉ、浮気しながら俺の家で暮らしてたわけか。いっそそこに住み着いちまえばよかったのに舐め腐ったことをしてくれるぜ」
「う、でも逃げたらお前は絶対に捕まえにくるですぅ。そしたらジュンが・・・っは!なんでもないですぅ!」
ついうっかり契約したマスターの名前を喋ってしまった。