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超難問「リーマン予想」証明?
英数学者に懐疑的な声も
ttps://digital.asahi.com/articles/ASL9T42NNL9TULBJ004.html?rm=606

ただ、今回の「証明」について、専門家の見方は懐疑的だ。

米科学誌サイエンスは「取り囲む懐疑論」と題した記事を配信。
記事の中で、米カリフォルニア大のジョン・バエズ氏(数理物理学)は「(アティヤ氏の)証明は、
印象的な主張を別の主張の上に積み重ねただけで、主張をつなぐ議論や具体化したものは全くない」と指摘した。SNS上でも、証明を好意的に捉える専門家の反応はほとんどない。

半世紀近くリーマン予想に挑戦している東京工業大の黒川信重・名誉教授(数論)は「論文が5ページと短く、話がうますぎる気がする。
この説明では納得する人はいないだろう。もっと詳細な説明が必要だ」と話す。

アティヤ氏によると、元々は物理学の「微細構造定数」の謎について研究中、過去の論文から着想を経て、様々な問題に応用できる強力な新手法を導いたという。
「その手法をリーマン予想で試したところ、簡単に(証明の)ドアが開いた」のだという。

微細構造定数は、粒子の間に働く電磁気力の強さを示す根源的な値だが、なぜその値なのかわかっていない。
アティヤ氏はこの値を数学的に導き出した、とも主張している。

この点について、黒川さんは
「導いたものは実験結果の数値とも合っているとのことだ。
こちらの論文は数学的に面白いことを含んでいるのではないか。
本当だったら物理学への影響力は大きいだろう」と指摘する。