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駒ヶ嶺 朋子ら著:Lewy小体病における幻覚と座敷童子との類似点-民俗学史料への病跡的分析の試み-、神経内科、84(5)、2016


新潟大学脳研究所:「錯視,幻視ー脳のなかの幽霊た」
担当:畠山 公大 先生
所属:脳神経内科学分野

自験例を紹介する.患者さんは70代の女性である(症例2).ある日,突然右側の視野に,実在しない猫や座敷わらしなどの幻視が見えるようになったため,当科を受診した.患者さんを診察すると, 患者さんの右下の視野が欠損しており,欠損した視野に一致して幻視が出現していることがわかった(図3)

患者さんは70代の女性である(症例3).2009.column_pic4.jpg自動車運転中,センターラインの右側に,ランドセルを担いだ足のない3人の子供の幻視が見えたため当科を受診した.この際,対向車は見えており,明らかな視野欠損はなかった.この患者さんを検査すると,何と頭部MRIで左下部側頭葉皮質に硬膜動静脈瘻が見つかった.速やかに脳外科にて塞栓術を実施していただき,その後幻視は消失した.
https://www.bri.niigata-u.ac.jp/research/column/001411.html