キューバと中国に駐在していた米外交官とその家族ら計30人以上が「謎の病」を訴えた問題で、
米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は2日、非通常兵器である「マイクロ波兵器」による
攻撃との疑いが強まっていると報じた。

被害者らは、ホテルや自宅の部屋で強烈な高音を聞いた後、吐き気や激しい頭痛、倦怠(けんたい)感、
めまい、睡眠障害、難聴などの症状が表れたと証言している。

キューバで症状を呈した21人を診察した医療チームが今年3月に米国医師会雑誌(JAMA)に発表した
研究論文に、マイクロ波兵器への言及はない。

だが論文の主執筆者である米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)脳損傷・修復センターの
ダグラス・スミス(Douglas Smith)所長はニューヨーク・タイムズ紙の取材に対し、現時点では
マイクロ波兵器によるものという見方が主流となっており、同医療チームは外交官らが脳損傷を受けた
との確信を強めていると明かしたという。

スミス氏は「最初は皆、どちらかと言えば懐疑的だった」と認めながらも、「今では誰もがそこに
何かがあったという考えで一致している」と語ったとされる。

http://news.livedoor.com/article/detail/15248530/