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●ハーレム系主人公は海外ではウケない? 世界水準のアニメになるためには

東: ヒロインであるアスナのモデルっているんでしょうか?

川原: 『SAO』を書き始めたのは、まだ僕が20代の頃で。 当時の僕が思いつける限りの“いい女”感を一生懸命書いたんですけど、 とにかくいっぱいいっぱいでモデルさんを考える余裕がなかったですね。
うーん……誰かと言われれば栗山千明さんの要素は少し入っていると思います。 昔からすごく好きで。

東: ちなみに、私がアスナをいいなって思うのは、守ってもらうヒロインじゃなくて強くて自分を持っているからです。

川原: なるほど。そういえば、アメリカでは“守られるだけのヒロイン”って許されないんです。
TVアニメシリーズ第1期の途中では、アスナが悪いやつに囚われの身になってキリトが助けに行く流れになりますが、
アメリカの記者さんから『これは男性優位主義的だ』って指摘されました。なるほど、ポリティカリィ・コレクト(政治的に正しい)じゃなかったなって。

東: そんなことが!

川原: それに、そういった意味ではキリトくんの“ハーレム感”が欧米ではキツいらしいです。

東: キツい? モテモテ主人公はダメってことですか?

川原: 日本のラノベやアニメは、女性たちの気持ちが主人公ばかりに向いているケースが多いですよね。
それは国際的に通用しない感覚なんです。世界に売り込むにあたってその辺りは最大のハードルになっていくんじゃないかって。

東: はっきりと言われたことも?

川原: はい。Twitterとかで『キリトは早くその問題を解決すべきだ』と言われました(笑)

東: ふふふ。問題、って扱いなんですね。