24年度営業利益は40%の大幅増見込み
 I&SS分野の売上高は、モバイル向けイメージセンサーの販売数量増および製品ミックス改善があったことに加え、為替のプラス影響が992億円分あり、前年度比2006億円増の大幅増収となった。
営業利益はこの増収および、為替の好影響(+623億円)があったものの、減価償却費の増加およびモバイル向けイメージセンサーの新製品の量産立ち上げにおける費用増、製造経費の増加の影響から同187億円減の減益になった。


 ソニーは今回、2024年度通期見通しも公表。I&SS分野は売上高が前年度比15%増の1兆8400億円、営業利益は同40%増の2700億円と大幅な増収増益を予想している。なお、営業利益2700億円は、同分野では過去最高だという。
モバイル向けイメージセンサーの販売数量増およびミックスの改善による増収を見込む他、営業利益についても製造費用の増加や減価償却費の増加はあるものの、増収の影響およびセンサー新製品の歩留まり改善による費用の減少によって増益となる見込みだ。調整後OIBDAも同23%増と大幅増の5450億円となることを予想している。

 同社は、足元のスマートフォン製品市場について、「中国では前四半期の販売台数が前年同期を若干ながら上回ったものの、米国やアジアなどでの停滞が継続。グローバルでは非常に緩やかな回復基調にあると捉えている」と説明。
こうした市場環境の下、同社のモバイル向けイメージセンサー事業は、センサーの大判化および高付加価値化、市場シェアの拡大によって成長を続け、「2024年度も3年連続となる前年度比10%以上の売り上げ成長を見込んでいる」という。

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