「バレても何とかなる」の浅い考えか 西武・山川穂高の強制わいせつ致傷疑惑「過保護な球団」と「報じないテレビ」の責任

球団の対応も問題視されている。文春オンラインによれば、西武ライオンズは山川から報告を受けており、「すでに処分は科しております」という。しかし、報道当日も一軍で起用していた。その翌日に二軍落ちさせたが、「総合的に判断してコンディション的に抹消」というハッキリしない説明だった。
球団は山川が相手の怪我を認めている時点で適切な処置をすべきだった。いつ報告を受けたかによりますが、警察の捜査対象になっているのであれば、WBCには出場させるべきでなかったし、公式戦で一軍で使うべきではなかった。

山川の件はスポーツ紙では記事になったが、テレビでは取り上げられている様子がない。たとえば日曜の午前中に1週間のニュースをまとめるワイドショー番組の『サンデー・ジャポン』『ワイドナショー』『アッコにおまかせ!』では一切、触れられなかった。

選手は“バレなければいい”という姿勢で問題を起こし、発覚すれば球団は“過保護”に守る。影響力の大きいテレビは“忖度”して報じない。この3つの関係性に変化がなければ、プロ野球選手のスキャンダルは今後もなくならないのではないか。
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