いい加減、インチキな輩に説教垂れるのも飽きてきたので、ちと違うことをほざいてみる
予め言っておくが、勉強しながらほざいたことなので間違ってたら申し訳ない

昨日、>>40に「パワーリフティングはパワーを競うものであって~」と書いたわけだが、ちと考えてしまった
この場合の「パワー」とは主に筋力や体力のことを指すんだと思うが

前スレから、短腕をどうにかすべき、と発言してくれてる人がいる
俺も確かにそうだよなぁって思ってた

現在は体重別に分かれて競技が行われてる
体重60kgの人と体重100kgの人が同じようにトレーニングすれば後者の方が有利になるからだろう(筋量が多いはずだから)

ただし体重だけが有利不利を決める因子ではない
ベンチプレスにおいては短腕が有利になる
だったら体重別で競うのと同じように、腕の長さ別にも分けた方が公平になるだろう
しかし現実的にはそこまで分けて競わせるだけの競技人口がいるわけでも競技者数が揃うわけでもない
だからって今のままでは不公平なのも事実だ
BIG3を競うパワーリフティングならデッドリフトがあるのだから多少は有利不利がぼかされ~という理屈は分かるが、シングルベンチではその理屈が全く通らない

で、「パワー」の話に戻るが、その昔、理科だか物理学だかで力だの運動だのを勉強した覚えがある
建築関係の人なんかは詳しいはずだが、そうでない人たちは大人になって忘れちゃった人も多いと思う
俺も忘れちゃってたから昨夜、気になって少し勉強してみた

理科だか物理学だかによると100kgのバーベルというものは、100kgの質量がある、ということになる(悪いけどここからだからなw)
これが床に置いてあると、重力が掛かってるわけだから、100kgf(100kg重←確か昔はこれで習ったはず)となり、980.665N・・・
100kgのバーベルをラックアップして、重力に逆らって両手で支えておくだけでも、それだけの「力の大きさ」があることになる
この力の大きさは、100kgのバーベルを10cm挙げようが100cm挙げようが変わらない
では10cm挙げるのと100cm挙げるのでは何が違うのか?と言えば仕事(ジュール)が違う
仕事は少ない方が楽に決まってる
つまりベンチプレスなら同じ100kgを挙げたとしても長腕と短腕なら短腕の人の方が楽に決まってる

パワーリフティングとは力比べ、主に筋力を争うものだが、筋肉だけじゃ体は動かない、骨も関節も必要だ
結局は体力を使ってバーベルを持ち上げるわけだが、力の大きさとしては、さっきも言ったが10cm挙げるのも100cmも変わらない
ラックアップできれば、それだけの体力があるということになる
でもベンチプレスなら、わざわざバーベルを胸や腹まで一旦下げて、再び持ち上げなければならない、そうしないと競技にならない
だったらパワリフの順位は仕事量で決めた方がいいんじゃないのか、あるいはそれを考慮するカタチに変えるとか

デッドリフトだって長腕の人がスモウでやれば挙上距離を短くできる
一般的にはスモウの方が楽になるから、より重いバーベルを引けることになる(だからスモウでやる人が多い)
力の大きさで言えば1mm挙げるのも100cm挙げるのも同じだが、1mm挙げただけじゃ試技が成功したことにはならない
体が直立するまで引かなきゃならないわけだが、バーベルを少し持ち上げたとしても体が直立する前に無理だあぁぁ~とバーベルを落として失格になる人がいる
その人は力は足りてたけど、仕事量が足りなかったってだけ
バーベルの重さが同じでも仕事量はフォームや足の長さ、腕の長さ、胴の長さ等で違ってくる
同じ重量を挙げても、あるいはより重いバーベルを挙げたとしても、挙上距離によって評価を変える方が公平になる

これも詳しくはないが最近のセンサー等を使えばバーベルのボトム位置から何センチ挙上したか今なら正確に測れる技術がありそうだ
腕の長さで選手を分けて競わせるのは無理でも、仕事量を換算して順位を決めることはできると思う
スクワットにだって普通に使える

a君)100kgのバーベルを100cm挙上 = 980.665N * 100/100 = 980.665J
b君)105kgのバーベルを90cm挙上 = 1029.69825N * 90/100 = 926.728425J

今のままだとb君の勝利になるが、本当はa君の方が凄いことをやってる

将来のパワーリフティングのルールおよび評価方法はこのように変わってゆくと思う