タンパク質が壊されて得られたアミノ酸は再利用される
そして、このアミノ酸プールは、3つの生成経路と消費経路によって、絶えず量が保たれています。

まず、アミノ酸生成経路を見てみましょう。

①筋肉など体のタンパク質が分解されることによってもたらされるアミノ酸
②食事から摂ったタンパク質由来のアミノ酸
③体の中でつくられるアミノ酸
このうち①に注目してください。つまり、タンパク質が壊されて得られたアミノ酸は再利用されるということです。また③のように、自らつくりだす機能も備わっています。

次に、アミノ酸消費経路です。

①体(筋肉も含まれる)のタンパク質を合成する
②過剰なアミノ酸を尿素窒素などに変えて尿から排泄はいせつする
③ブドウ糖や脂肪を合成する
ここでは、②が重要です。過剰なアミノ酸があれば、それを尿素窒素などに変えて尿から排泄する(濾過ろかする)腎臓の働きが強く必要とされるわけです。それによって腎臓は疲弊し、機能が落ちていきます。医学的には、「過剰濾過による腎機能障害」が起きます。