この話をやり始めると横川理論 VS ヤマモモ理論で激論交わしている、頭がどうかしたような人たちがやってくるからあまりしたくないんだけど
なぜ今の流れのようなすれ違いが起きるかというと、ダメージと疲労をごったにしてるから
ダメージはダメージ、疲労は疲労で別の物(広義には同じものだけど)
たとえば物理的刺激を過度に与える、もしくは前回から回復しきっていないのに重ねて与える
これをやると筋肉にダメージが蓄積する、それは最終的には肉離れなどを生じる
これはダメージによるもの
疲労は?簡単にいえばスタミナみたいなもんかな
体力的に厳しいのに回復しきらないままトレーニングを強行する、あるいは心肺が付いてこられていないのに十分なインターバルを取らないまま強行する
するとメインセットなど重量が厳しい状況で、いつもならフォームが維持できるのに崩れてしまったりする
で、怪我につながる
この2つは似てるようだけど意味合いがまったく違う
ここらをごったにして明確に区別していない人たちがいくら議論しても噛み合わない
ひどい人になると話の流れに応じてダメージと疲労の意味合いをその都度自分の都合の良い方の意味にすり替えてたりする
議論して結論を出すことじゃなくて、相手をただやっつけることだけを目的に議論するような人たちがこういう手口を特に好む
一般に筋トレで疲労困憊とは何を意味するか?与えられた仕事によって筋肉が「もうコレ以上動けません」と言う状態だ
なぜこれが大事かというとこの状態こそが筋肉に対して「お前そのままじゃ役に立たないぞ、もっと出力あげられるようになれ」というメッセージトリガーになると考えられているから
だから疲労困憊ってのは減量増量関係なくどういう状況でも達成する必要がある
その状態を作ることを目的にトレーニングしていると言っていい、なので疲労困憊目指さないと言われると「へ?」となる
もちろんトレーニーの中には違うことを言う人も稀にはいるし、疲労困憊を目指す方法も複数ある
なにも物理的刺激のみがその手段ではない、科学的な刺激のみでそれを達成しようとする人すらいる
低重量ハイレップスこそ至高!と唱える人もいるし、それで大きくなれるのならその人にとってはそれが正解なんだろうけど
みな疲労困憊を目的にトレーニングしていること自体は変わらない
疲労困憊は当然目指すが、与えたダメージの回復も常に考えないとダメってのは当然のこと
筋肉のダメージ回復もそうだし肉体的、スタミナ的な回復もそう
ダメージを残したまま継続するとトレーニングの質が落ちるし
結果として事故に繋がりやすくもなる
トレーニングの質が落ちるとは与えられる疲労困憊度が落ちるという意味で、トレーニングをする意味そのものを台無しにするような事態だ
だからダメージからの回復ってのは真剣に考える必要がある
ただしだからっていつも腰引いたまんま「ま、こんなもんかな」なんてぬるいトレーニングだけで大きくなれると思うのは間違いかもしれない
おクスリ入ってる人はそれでいけちゃうけどね、なんせすごいから、あれ
でも歳食ってるナチュラルがそんな眠たいこと言ってて大きくなれるかな?
安全は第一だけど、多少厳しい所まで突っ込むくらいのことは必要かもしれない
自分の身体にとっての限界がどこにあるか、怪我もせずにそれが分かるかな?