>>354の続き
つまりパワリフから離れれば、周辺には宝の山がゴロゴロしてる。
ドーピングで体を作って、ちょっとした大会に勝ったり、SNSで体を披露してファンを作り、
それを基にトレーニングメソッドを売ったり、パーソナル指導やサプリ販売で食ってる人が増えてきた。
彼らというか、その週を取り巻くアンチドーピングを標榜せず、そのかわりドーピングを明言するでもないグレーゾーンが
相当のボリュームになり、ここに一番カネになりそうなネタがある。

そうなると、ガチのパワーリフティングばかり相手にしているより、そっちのボリュームゾーンで商売したくヤツも出てくるだろう。
パワーだけじゃほとんどのジムは食えないからね。

JPA登録ジムはそのグレーゾーンに近づかないでほしいし、選手もそうして欲しい。
グレーゾーンの中にはドーピングをしている人がいる可能性は低くない。
そうなると朱に交われば赤くなるというわけだ。
麻薬中毒だって覚せい剤中毒だって、最初はライト層から入って、深みにはまっていくそうだ。
ライト層にも近づくのは感心しない。

グレーゾーンと交流を持ちながら、自分はやらないというリフターはもちろんいるだろう。
しかし外部からの目はどうだろうか。
瓜田に履を納れず李下に冠を正さずという。敢えて疑惑を持たれる行動は選手のみならず、JPAの評判にもかかわる。

これを法律で取り締まることはできない。もしグレーゾーンのセミナーをやったからといって、
JPAがそのジムを団体登録させなかったり、セミナーに参加した選手を選手登録させなかったら訴訟になるだろう。
そんなことをしたらJPAの敗訴は確実だ。だからJPAはお願いベースでしか発信できないのだろう。

JPAとしてはグレーゾーンに接近するジムや選手には「お願い」するしか方法がない。
ホームページで「お願い」をする事で、アンチドーピングを貫き、グレーゾーンの人々や団体を拒否する
人たちによる、一定の社会的な圧力が生じないかと期待しているのだろう。

それでも事業継続優先でグレーゾーンとかかわりを持ち続けようとするジムや選手はいるだろう。
彼らが徐々にパワーリフティングから距離を置き、そちらの世界に専念してくれるのなら良いのだが、掛け持ちはいつか事故を起こすと思う。

海外はドーピングを行ったり、ドーピングに関与する薬物を所持するだけで犯罪になる国もある。
日本は何れも犯罪にはならない。
日本はドーピングが多い国ではないが、ドーピングに関する法律はユルユルで、輸入も所持も実行も自由だ。
近年のフィットネスブームで、特に競技をしていない層にもドーピングが蔓延してきたように思われる。
ドーピングテストはJPAでは年間30〜40検体しか行われないし、地方大会では正直やって無いよな。

昔から疑惑があるが、ドーピングやりながら高記録を出すが、全日本には出てこない選手がいる。
パワーリフティングは公明正大に競うあうから楽しいし、JSPO、JOCの加盟団体でもいられるのに、
ドーピングをやらないパワーリフターの試合に、やりながらパワーやる選手が出てくるのは競技の楽しさを大きく毀損してします。

とにかく今はライトユーザーが燎原の野火のように広がっている。
同じトレーニングをしても早く強くなる、早く大きくなるのは楽で良いものな。

しかしJPAの登録選手、登録ジムなら、スポーツの持つ価値を最大化する行為をして欲しい。
後は登録ジム、パワーリフターの良識に期待するしかない。