先ほど「アミノ酸スコア」という言葉が出てきたが、ここでタンパク質を選ぶ目安である「アミノ酸ス
コア」について詳しくお伝えしよう。
 少し専門的な話になるが、タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されている。そのうち体内で合
成できないアミノ酸が9種類ある。 「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」「トレオニン」「リシン」「メチ
オニン」「フェニルアラニン」「トリプトファン」「ヒスチジン」というアミノ酸がそれだ。 これらを「必
須アミノ酸」と呼ぶ。体内で合成できないということは、「食品から摂取するしかない」ということだ。
 実は、この9種類の必須アミノ酸がすべてそろわないと体内で十分なタンパク質が生成されない。
 だから、その食材に必須アミノ酸がどれくらいバランスよく含まれているかが大事になってくる。
それを示す数値を「アミノ酸スコア」という。
 ちなみに、アミノ酸スコアは100が上限で、この値が高ければ高いほど、同じ量を食べても筋肉
がつきやすいということだ。