筋トレをする人(以下、トレーニーと呼ぼう)に人気の食材は、鶏肉をはじめとする肉類だろう。
しかし、ここでどうしても紹介しておきたい食材がある。それは、ブロッコリーだ。

実は、ブロッコリーには、100グラムあたり、5.4グラムものタンパク質が含まれている。アミノ酸
スコアも80と、野菜のなかではダントツに高い。しかも、糖質は1.5グラムと非常に低い。

同じ緑黄色野菜のニンジンと比べてみよう。ニンジンの100グラムあたりのタンパク質は、0.8グラ
ムしかない。逆に、糖質は6.3グラムも含まれている。アミノ酸スコアは55だ。

こう聞くと、ブロッコリーがいかに優れた食品かがわかるだろう。

とはいえ、タンパク質の量だけを考えれば、肉や魚などのほうが優れているように思える。しか
し、それ以外にもブロッコリーには数多くのメリットがある。

その1つが、「ジインドリルメタン」と「I3C」という成分だ。これらは、男性ホルモンを増強し、筋肉
をつきやすくしてくれると言われている。これも、ブロッコリーが多くのトレーニーに好まれている
理由だろう。

さらに、ブロッコリーには大量のビタミンCが含まれている。その量は100グラムあたり、140ミリ
グラム。ちなみに、ビタミン豊富と言われるレモンの可食部(皮などを除いた部分)は20ミリグラム
だ。