あるファミリーレストランで昼飯を食っていると、5、6人,の中学生が入って来た。
休日ではなかったので学校をサボっている連中なのだろう。
それだけなら、この連中は目にも入らなかったと思うけど、少し離れた所に座った連中は客全員にいやな思いをさせることになる。
彼らが何をしているのかは分からないが甲高いはしゃぎ声がいやという程聞こえてくる。
うるさいだけなら、まあ許してやろう。
問題は彼らが発する単語だ。こんな子供がと思うほど汚い言葉をふりまいている。
性器にまつわる放送禁止用語だと言えばお分かりいただけるだろうか。
時間帯からして、子供づれの母親とか、外回りの営業マンといった客筋た。
皆顔をしかめている。
そのうち店の従業員が注意をするだろうと思っていたが、いっこうにその気配がない。
私は家内と店の隅にいたのだが結構離れているここにもその「単語」は十分に聞こえてくる。
私は、とうとう堪忍袋の緒が切れた。
家内は、首を振って止めてくれというそぶりを見せたがこれは見過ごすことはできない。
私が、スタスタと子供たちのほうに近寄っていくと。
私が注意をするまでもなく、全員が立ち上がって私の方に向かって頭を下げた。
今までの元気はどこにいったのか、蚊の泣くような声で「ごめんなさい」
お前たちいったい何をしているか」私は一喝した。
「僕たち勉強してました」
人間窮地に陥るととんでもないことをしゃべるものだ。