指導者が受講者達に延々同じ動作を繰り返させるのは、
この場合は脂肪燃焼とか遅筋への刺激とかを念頭に置いていると云うよりも、寧ろ
どう動作したら何処にどんな刺激を受けるのかを自ら主体的に実験を繰り返す属性に欠けた、
受け身な姿勢で講習を受ける連中に対し、少しでもフィードバックを促す意図が大きいのではないか、と解釈してみる。

何度も何度も繰り返させでもしなければ、自分が講習でどんな指導を受けたのかさえ、烏合の衆は直ぐに思い出せなくなるだろう。
集団で聴講する講習会・講演会の類いの場には、そう云う良くない魔力が有る。
あらゆる受講者を否応無く受動的に、指示待ちの烏合の衆にさせてしまうのだ。
弟子は何時かは師を殺して主体性を奪還し、個に立ち戻る必要が有るのである。