0175創る名無しに見る名無し
2020/01/11(土) 18:47:45.30ID:L1SWExwq「それでは、お話を伺いましょう。
何か、お力になれれば良いのですが……」
ノーブルとマージョリーは何から聞けば良い者か、お互いに見合う。
最初に口を開いたのは、ノーブル。
「外道魔法使い……と呼ばれる物が、共通魔法社会で生きて行く為に……。
何か助言を頂けないかと」
「具体的に、どんな事で、お困りですか?」
「それは……」
ノーブルは一度ヘルザを見て、こう言う。
「共通魔法を使えない事で……。
いえ、共通魔法に違和感と言うか、嫌悪感があるらしいのですが……」
「ああ、解ります。
御両親は外道魔法を目にした事はありますか?」
ルヴァートの問い掛けに、ティンバー夫妻は再び見合って、首を横に振った。
「いえ、瞭りと目にした事は……ありません」
その答を聞いたルヴァートは、何度も頷いた。
「それでは中々娘さんの気持ちは理解出来ないでしょう。
『異なる魔力の流れ』と言う物が、如何なる物なのか、先ずは解って頂こうと思います」