LEVEL. 319,6 正しさの答え

ー卒業式まで残り2ヶ月

清麿「…フゥ。どうしたガッシュ。もう終わりか?」
ガッシュ「…ヌゥ。まだこれからなの…だ。」ゼェゼェ

清麿(ぶっ通しで4時間ってところか。それにしても避けるのがギリギリになることが本当に増えたな…ガッシュの瞬発力が上がっている証拠か)
清麿(にしてもゼオンの動きを見切っていた時もそうだったが、『答えを出す者』の力はすごいな…記録ではなく対戦形式のスポーツならオリンピックで金メダルくらい朝飯前なんじゃないか?…)


清麿「今日はクリアとの戦いの前にデュフォーから教わった、基本的な修行をお互いにこなして終わりだな」
清麿「…ところでガッシュ。」

ガッシュ「ヌ?」

清麿「コルルの本を燃やしたのは、正しかったと思うか?」

ガッシュ「…正しいと思うかどうかは意見が別れそうだのう。たしかにこの戦いは辛き戦いではあるが、私は色んな者と出会い、別れ、その中で楽しさや喜びもあったのだ。」

ガッシュ「私達がブラゴと初めて会ったとき、本を渡そうとした私を引き止めたのも清麿だっただろう?」

清麿「…たしかに。ガッシュに戦うぞと言ったにも関わらず、コルルには戦うなと言っていたようなものだなぁ…」


ガッシュ「とはいえコルルの本を燃やさずにおったとしても、正しかったかは分からぬのだ。あのとき本が燃えたコルルは、確実に、清麿に感謝していたのだ」

ガッシュ「だから私は、あのときの清麿が正しいと思ってしたことなら正しいと思うのだ。何が正しいかを周りに求めたら、きっと定まらぬ。その答えは清麿の中だけにあるのだ!」


清麿(王様らしいこと言うなぁ…)
清麿「ガッシュは優しい王様になったら、どんなことをするんだ?」