0010創る名無しに見る名無し
2019/07/03(水) 20:21:42.49ID:H88q5rWrシェリー「レイス!!」ズオッ
カラス「カァーッ」バサッ
シェリー「レイス!!」ズオッ
カラス「クァーーーーッ」バサバサッ
シェリー「レイス!」ズオッ
シェリー「レイス!!!」ズオッ
ブラゴ「チッ…当たらんか…」
ブラゴ「おいシェリー!!こんな修行になんの意味がある!!」
ブラゴ「カラスを的にレイスを打ち続けても何も変わらんぞ!」
シェリー「分からないの?ガッシュはマントを使えば空も飛べるのよ?」
シェリー「そして空中での移動速度も、ウマゴンのような速度に特化した魔物程ではないにしろ、捉えるのは十分難しいわ。清麿に『答え』を出される限りはね」
ブラゴ「そんなことは分かっている!なら何故カラスを標的にひたすらレイスを打つ修行になる!?」
シェリー「前にも言ったけど、清麿の『答え』の前では長い呪文は役に立たないの。唱えきる前に『答え』を出されるからよ」
シェリー「カラスは警戒心が強く、知性が高い鳥よ。おそらくガッシュや清麿は、そのカラスよりもよっぽど早く空を飛べるし、当たり前だけど知性も高いわ」
シェリー「わかったかしら?カラスにレイスを避けられているようでは、清麿にダメージは通らないの」
ブラゴ「飛んでいるならグラビレイで叩きつければいいだろうが!」
シェリー「レイスより初動が遅いのよ。呪文の長さの関係でね。たった二文字だけど、その二文字が作る一瞬が、清麿に答えを与えるのよ」
ブラゴ「ぐ…ならばどうすれば当たるようになる?」
シェリー「私もカラスを殺さないように心の力は調整してるけど、ブラゴはカラスを撃ち落とすイメージで、鋭く、早いレイスを撃つのよ」
シェリー「たった一撃、軽く痛いって思わせれる程度の威力でいいの。清麿の意識が痛みに向けば、そこが次の呪文を当てるチャンスになる」
シェリー「例えガッシュのマントで防がれたとしても、そのマントが清麿の視界を奪い、レイスの衝突音が清麿の聴力を潰すわ」
シェリー「その一瞬で唱えた次の呪文は、清麿に『答え』を出す為の『問題』を与えない」
ブラゴ「たしかに…」
シェリー「だから今は、カラスの群れに対してレイスを当てていく修行よ!地味かもしれないけど、私の心の力を鋭く早く術にして、スピードを上げるのよ!」
ブラゴ(フン…強くなったのはこいつも同じか…)
シェリー「レイス!!!!!」ズオッ