空港に見送りに来たのは3人だった。
ハオはずっとメイの足に抱きつき、帰りたくないよぅ帰りたくないよぅと泣いていた。
「お気をつけて」と美鈴が言った。
「ありがとう、美鈴ちゃん。わざわざ見送りに来てくれて」ララが微笑む。
「お酒はもう抜けました?」
「大きな声出さないでね、ガンガンするの」
「ママ。パパ可哀想」足元のハオを見ながらメイが言う。「パパだけ残して行ったら?」
「こんなパパでも待ってる生徒達がいるのよ。引きずって帰るわ」
「夏休みにはアメリカに帰るね」
「それもいいけど、たくさん友達作って青春を楽しみなさい」ララは優しくキスをした。「ヘイロン君とも仲良くね」ウインクをする。
「なぁ、今度いつ来る?」メイファンが聞いた。
「アンタ達の結婚式の時よ」ララはそう言うとため息を吐いた。「まさか自分の妹がリウ・パイロンと婚約するとはね」