「ねぇ、ハオ」
ノースキャロライナの青空を見ながらララが言った。
「私、なんだか昔、妹がいたような気がするの」

「そんなわけないだろ」
ハオが笑った。
「でも、いたとしたら、さぞかし可愛い女の子だったろうな」

「そうかな?」
ララが皆に稽古をつけているメイを眺めながら、可笑しそうに笑う。
「案外ハオ、私の妹に散々いじめられていたかもよ?」