ーー エピローグ ーー

リウ・パイロンは今日も執務室でトレーニングをしていた。

秘書のメイリンが入って来て、突っ込む。
「大統領〜、あなたもう散打王じゃないんだから、大人しく仕事して下さいよ」

「いや、俺はまたアイツに会うんだ」
リウ大統領は片腕の小指で腕立て伏せをしながら、言った。
「俺はまた、お前と命を懸けて闘るんだ……メイファン!」

窓の外にはあの日と同じ、歪んだ三日月が浮かんでいた。