「何? お前ゆう子に切られそうなのにコーフンしてんの? これだからストーカー野郎は……」

あ、ヤバい……
天麩羅崎さんと、ついでに蒲鉾原さとみの二人の女の子にジッと見られている事に興奮してきた……
切られてしまう恐怖に縮こまっていた僕のモノが、少しずつ固く、大きくなっていく。

シャキン!

天麩羅崎さんが料理用鋏の刃を開いた。

「じゃ……切るね……」

ああっ天麩羅崎さんに変態だと思われてしまう。マズいい……ホントに切られてしまう。
大きくなるな。他の事を考えるんだ。
天麩羅崎さん……可愛い……
蒲鉾原さとみ……怖い……
デート……切られる……自転車……『大丈夫?』……下駄箱……手紙……二週間……ストーカー……ん? 二週間?

「て、天麩羅崎さん! 確かに手紙を下駄箱に入れたのは僕だ! それはゴメン!」
「やっぱり……」
「やっと認めやがったか!」
「でもストーカーって何の事? 僕はそんな事やってないぞ! 二週間前、僕は自転車でコケで入院してたからね!」


天麩羅崎さんと蒲鉾原さとみを説得して、ストーカーを捕まえて汚名返上名誉挽回作戦開始だ!

ついでにあの手紙の内容はキモすぎた。あれは拾った事にしてストーカーのせいにしちゃおうかな。