0002創る名無しに見る名無し垢版 | 大砲2018/01/13(土) 22:47:11.45ID:aUxIy6gE 彼女は私の防護服の裾を引っ張って、外へ出ようとせがんでくる。頭の上では彼女の意思を表すように、右へ左へ髪が揺れる。 「ヘルメットは?」 「え、あ!」 頭をさすり、驚いたような表情を浮かべる。 「置いてきた!」 言うと、彼女は振り向き、通路を右へと曲がって行った。足音が遠くへ行く。不意に音が止む。 「私、どうしたっけ!」 「…さっきトイレに行った時に忘れたんじゃない?」 「あ!」