母のアタマにめろんぱん!<読み物ニキ> [無断転載禁止]©2ch.net
1・スレの概要:思いつきでつづる実験小説スレ。くだらなさの極北。
2・スレの効用:視神経のコリや脳の痛み等、びっぷら依存症の悪化。
3・読者対象者:びっぷら依存症(1型/2型)患者。または予備群。 <著者近影> (空ろな笑いを浮かべてよだれを垂らしているエリートキモオタ風中年男性) 本作品はニュー速VIP+で不評連載中のキチガイ小説を訂正加筆したりしなかったりしています。 <刊行のによせて> グレン・スチュワート
(米国スタングレネード大学・准教授志望者/無職)
私の日本の親しい友であるNIKIの、これは快挙である。
日本のサブカルチャーの国際化が指摘されて久しい中、
我々日本研究家達が心の底から待ち望んでいたもの――
世界でも類を見ない巨大掲示板である<2ちゃんねる>
(悪意の人によってしばしば<便所の落書き>と称される)
の中においても、情報価値において無意味に等しいとされる
<東南アジアの阿片窟>である「びっぷら」(ニュー速VIP+)
の、いわばフィールドワーク的考察のスレである。 中年期にさしかかってもなお「未だにワナビ」という痛すぎる一人の
異常人が、職を失い貯蓄額が減っていく状況下で、なんら危機感も
焦燥感もなく、MACBOOKのキーボードの前に半日、あるいは一日中
愚にも付かない独白の妄言(スレ住人の誰にも望まれていない!)を
垂れ流し続けたという事実に、涙と鼻水が止まらなかった。(花粉症) この無意味な上に無意味な、もはや何がしたいのか皆目見当も付かない
愚行を、意味不明の情熱によって成し遂げようとするのか友よ、と。
ときどきツイッターで近況のやりとりをタガログ語とバスク語で交換した。
(このスレが書かれていた当時、フロリダ州の農場からオレンジを失敬して
投獄された先で現在の妻と獄中結婚をし、刑期を終えるころには離婚した) 「ただ、俺は自分のライフを楽しむだけさ」
綴り間違いだらけのハングルメールで、彼は私にしばしばこう書き残した。
(お前のライフは、もう残り残量がゼロに近いんじゃないのか……?)
自分のおかれた状況を全く理解しているとは思えない異常な友の勘違いを
「米国人にしては、あんた空気を読むねえ〜」としばしば指摘される私は
一人の友として真摯かつ率直な忠告を与えるべきなのか、それとも、変な
スイッチが入ったらヤバイので「所詮は他人の人生だしな」と放置すべきか
30秒ほど悩んだ末に、近所のスーパーマーケットを襲撃する準備を始めた。 (中略――翻訳者・注。「隙あらば自分語り」と判断して割愛した) ……そのようなわけで、日常の慌ただしさにかまけて、この驚くべき畏友の
ことなど、これっぽっちも考えず、むしろそんな奴いたっけ? 誰? 状態
だったある日に、4回目の離婚相手であるスティファニー(金髪巨乳・不美人)
が差し出した、一通の手紙によって、忘れがたき友との思い出を蘇らせた。 「親愛なるティム! 俺のスレが書籍化されたから寄稿してくれ」
ちぎったコピー用紙の右下に、小さな手書き文字。何語よそれ?
文字が汚すぎて読めないよ……と思ったら、鏡文字で綴られていた。
(老眼が進行していたために手紙を遠くに話したら、彼女が気づいた)
およそ信じられない嫌がらせの数々を、彼はノーコストでいつもする。 (YOUはFOOLなのかDIEなのか? っていうかそもそも、ティムって誰?)
人柄を感じさせる細やかな気遣いを感じて、私は想わず背筋が凍りついた。
そんなんだから、家電量販店の販売員の仕事も、雇用を打ち切られるのだ。
そのような経緯で、私は今、人種も民族も国籍も越えて何かの間違いで
うっかり知り合いになってしまった<愛すべきJAPのクソチビ野郎>に
心からエールを送りたいと思う。
「お前、このごろクスリちゃんと飲んでるの? マジやばくね?」 ――初夏の吉日。フロリダ刑務所の独房にて記す。グレン・スチュワート 拝